2010年9月7日火曜日

代表選後の民主党:大差の勝敗で安定、僅差では不安定か

政治手法、政策へ向けたプロセスの異なる菅、小沢の激しい選挙戦の後の軋轢が心配される。小沢さんが勝った場合、あるいは小沢さんが僅差で敗れた場合の民主党内は非常に不安定だろう。

小沢さんが僅差で負けた場合、復権に向けて人事面でゴタゴタする。離党し民主党が整合されることが望ましいと見ていたが、民主党が政権党である以上、負けても離党はないだろう。離党し再び政権の座に就くことはほとんど不可能だから。

民主党が安定を保てるのは、菅さんが大差で勝つことだ。そうすれば小沢支持派は、しばらくは黙り込むだろう。

マニフェストの原点回帰か見直しかが大きな争点になっている。

先の衆院選でのマニフェストで、どうして小沢さんの主張する政策プロセスが検討されなかったのか。幹事長だった鳩山政権で、何故議論されなかったのか。あの時は、政策は政府の仕事と割り切る小沢さんには賛成できない。

鳩山、小沢さんが責任を取って辞任した後の菅政権で、現実問題から見直しがされると、今度は小沢さんは激しき批判し、国民との約束を守らなくてどうするんだと言う。

今回の代表選での小沢さんの政策を聞いていると、説得力もあり賛同すべき面もある。しかし、その政策に向けたプロセスは実効性のあるモノかどうか確信が持てない。

菅さんの政策は、現実問題として議論されたものであり、不安は少ないが、その効果の大きな期待は出来ない。しかし小沢さんの主張には、「やってみる価値はあるのでは」と思うこともある。

「効果の程は、余り期待できない政策」か「効果は未知数であるが、やってみる価値はありそうな政策」のどちらを選ぶかにある。

民主党員は、冷静に判断することだ。小沢さんの選挙手法に迷わされては行けない。

菅さんとの街頭演説会では、大いに熱弁を振るうが、テレビ出演では笑顔も、そろそろ限界に近いのかTBSのNEWS23クロスでは、不機嫌そうだった。「政治とカネ」の問題など質問に不愉快そうだった。

作られた選挙戦術は、直ぐほころびる。以前の民主党の代表選で菅さんと戦ったとき、「私こそ変わらなければなりません」と演説し劣勢をひっくり返したことがある。しかし、小沢さんは何ら変わらず、政治改革で良いことは言うが古い体質の政治手法をひっさげていたことが明らかになっている。

小沢さんが勝った場合、ゴタゴタは続くだろう。しかし大差で負けたときは、清く去るべきである。小沢さんがいる限りどうしてもマイナスイメージ付きまとい、「小沢vs反小沢」の構図で政界が語られやすい。

「脱小沢」が、これからの政治を変える時のポイントだ。

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