2010年9月12日日曜日

一体民主党ってどんな政党なのか

終わりに迫った代表選、「国民のためにがんばろう」と三唱し気勢を上げるが、本当に「国民のため」になっているのか。

テレビの情報番組では、各陣営の代表が出演し、提案する政策に言及している機会が増えてきた。党員・サポーターによる投票は終わっているのに、誰に訴えているのか。

街頭演説で菅さんは、「これから大改革の本丸に攻め込む」と言えば、小沢さんは「政治生命、一命をかけて約束は守る」と訴える。

政策は同じであるが、そのアプローチが異なっているようだ。小沢さんは衆院選で約束したマニフェストは守るという。菅陣営から出ている財源から見直し案も、やり方をゼロベースで組み替えれば問題ないと反論する。30兆円ぐらいの埋蔵金は確保できるらしい。

私も何度も指摘したが、どうして今まで党内や国会で議論しなかったのだ。鳩山政権の時でも提案されていなかった。一度言った政策手段も、その後小沢さんは修正しているモノもある。

菅さんが言う見直しも、1年前は良く現実問題が分からなかったときに、理想論としてあげられた政策で、その後政権を担当して現実の壁に突き当たり、見直しになった。小沢さんの言う「仕組みを変える」のも良いが、直ぐに実行に移せるのか。しっかり検討した結果でなければ、小沢さんが政権に就いた時に、野党から言行不一致で責任を追求されることになりかねない。

更に「ねじれ国会」を乗り切るためには、野党との協調も必要になるが、野党は財源からマニフェストの見直しがない限り可能性はないという。どうしても特別会計の仕分けから捻出する必要があるのだ。

この難題が山積する政治にあっては、どうしても強力な指導力、リーダーシップが求められる。そこが小沢陣営の利するところだ。直ぐに仕事が出来るのは、今のところ小沢さんしかいないという。

菅さんが世論調査で66%の支持を得ているのは、「コロコロ総理が替わるのは良くない」という消極論からだ。菅さんも「もう少しやらして欲しい」というのが本音だろう。

互いに批判しあってどうするんだ。どちらかが代表になり、総理になって挙党一致の政治がやっていけるのか。

ところが、基本的な問題であるが、民主党ってどういう政党なのか。

どういう国作りをやろうとしておるのか、綱領がない。細野さん急いで作成する必要があるという。

「政治とカネ」、普天間移設問題、発言のブレなどで責任を取り退陣した鳩山、小沢さんがここに来て復帰してきたその大儀は何か。「国民のため」と言うのでは国民をバカにしている。「政治とカネ」の問題はどうなったのか、「クリーンで開かれた政治」を目指すとすれば、小沢さんの今までの政治手法はマイナスイメージではないのか。バラマキ予算と思われているマニフェストの強行では、野党都の協調は望めない。

普天間移設問題では、「話し合いを始める」と言うだけで、小沢さんには特に案はないよう
だ。おまけに海兵隊のあり方に小沢さんは違う見解を持っている。小沢さんが総理になると、国会で問題になるだろう。

どちらが代表、総理になっても代表選で訴えた政策が、今度は国会で論議を呼びそうだ。党内、閣内不一致で不信任案提出にもなりかねない。

そうなれば、解散総選挙だ。同じことが又繰り返されるのかと思うと、何が「国民のため」なのか。

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