2011年2月9日水曜日

八百長疑惑:相撲ばかりではない政界、民主党も同根では


八百長は相撲協会ばかりではない。政治の世界でも当たり前になっていないか。民主党は小沢さんの「政治とカネ」も問題での処分を巡り、予算関連法案の再可決で「造反」などの駆け引きをし、「クリーンな政治」へ抵抗する考えだ。

相撲協会の八百長解明はなかなか進まないようだ。確固とした証拠が出たり、本人が申告しなかったら隠すことが出来るのだから限界がある。

理事長は「今までなかったこと」と相撲界全体の八百長疑惑を否定する会見をしていたが、相撲取り仲間では当たり前のコトだったようだ。八百長に応じなかったらこの世界では生きていけないとも言う。だとしたら「相撲に関係していた解説者や記者クラブの人達も知っていたはず」と疑うのだが、そう言った人がテレビなどで八百長を厳しく批判する姿を見ると白々しい。

しかし、この八百長、買収、恐喝を疑うような行為が政治の世界でも起こっているのだ。

民主党小沢系議員は、強制起訴された小沢さんの処分を回避しようと、予算関連法案の再可決をめぐって造反を臭わせる。2/3議席による再可決をめざし議席の確保に奔走する執行部を牽制しているのだ。目指す「クリーンな政治」に逆行しているように思える。

古くは自民党時代から話題になっていたコトではあるが、国会が騒々しくなると国対委員長は野党対策で、カネをばらまく。官邸機密費の支出が急増するという。与野党が取引して政治課題を処理しているのだ。これは買収だ。

公明正大な政治が要求されるなかで、利権がらみの政策を推し進める危険がある。国民を大きく裏切る行為だ。

また、大臣になるために大きなカネが動くこともよく聞いた。当選回数が積み上がると地元では大臣就任が嘱望される。大臣になれば地元選挙区にも顔が立つ。今後の選挙を考えるとカネを積んでも欲しい大臣の席だ。

恐喝まがいの行為もある。先の民主党代表選では、菅vs小沢で民主党国会議員の取り込みが激しかった。その結果、国会議員だけの票数ではトントンになった。新聞報道によれば踏み絵まがいの行為もあったようだ。

買収、恐喝、八百長などの行為は、身の回りに多く起こっていることであるが、政治の世界での行為は絶対に辞めて欲しい。

国民の負託を受けた国会議員は、自分の考えで行動すべきである。折しも有志議員による国会改革が検討されており、国会活性化に向け、党議拘束の緩和などが提案されている。自民党では派閥は弱体化していると言うが、民主党はポスト菅もあってか、逆に結束しているようだ。何故か小沢系グループの結束は強いらしい。

八百長は伝統文化の一つと言うし、政治に関わる機密費は潤滑油と言った人もいるが、そんなことだから政治の貧困が、今の形で出てきているのではないか。

政治家、官僚は相撲協会の八百長事件を「対岸の火災視」してはいけない。
写真:強制起訴された小沢さん擁護の為に、造反をちらつかせる報道(読売新聞 2011.2.9) 

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