2011年2月25日金曜日

風雲急を告げる国会、議員の行動規範は何なのか
















風雲急を告げる国会になってきた。マニフェストを守れと民主党内で造反がおこり、野党は一斉にマニフェストは破綻した、国民に信を問えと解散・総選挙を突きつける。一方、小沢系の政務官が小沢氏の処分は納得いかないと辞表を提出、民主党は政権与党の体を為していない。

松木政務官は、「マニフェストにないTPPが、突然出てきた」、「みんな仲良くやらなければならない」と辞任の辞を述べた。しかし、誰だって小沢さんの処分に反対しての小沢擁護の動きなのは分かる。

民主党内でも、「今こそ一致団結し、仲良くやろう」という声を聞くが、小沢さんこそ「政治は権力闘争」と言っていたのではないか。民主党議員のご都合主義は目に余る。

一体、国会議員はどういう行動規範で発言したり、行動しているのか。

民主党の16人が「政権交代に責任を持つ」と言って、会派離脱を宣言したが、本音は小沢氏を中心にした政治活動を期待してのこと。小沢さんを復帰させて総理にし、衆院選でのマニフェストを遵守使用としているのか。財源不足、バラマキ予算の不評があるが、どう対応しようとしているのか。

民主党内に、マニフェスト遵守の考えを持った議員は多い。見直しをすることは約束違反と選挙区で罵倒され、統一地方選、近いだろう総選挙に勝てないと思っている。唐突に政策を打ち上げる菅総理では無理と見たのか、菅夫人のイラストを党の政策解説版のポスターに採用したことが代議士会で紛糾した。

今の民主党は、何をやっても紛糾のタネになる政権党末期の様相だ。一つ一つの動きが、すべて小沢vs反小沢の構図だ。これでは政権を維持することも覚束ない。

民主党国会議員は、どういう行動規範で動いているのか。

マニフェストをどう遵守しようとするのか、TPP、普天間問題をはじめとする日米関係、社会保障、税をどうするか、今減税か、増税か、財政再建か、経済成長優先か、政治とカネ問題の取り組み、民主党のガバナビリテイーと党首の指導力など。

それぞれの国会議員がどう考えているのか。そしてどうするために今行動をしているのか。

マニフェスト選挙、我が党のマニフェストはこれだと声高に叫ぶが、実際は分からず、ただ名前の連呼と握手だけの選挙戦を戦ってきた議員、党の獲得票数が大きかったために考えても見なかった議員に当選した比例区の下位登録者。

小沢流選挙は、もう御免だ。幸いにも岩手県の市長など首長選挙で小沢氏支持候補が軒並み落選している。地域の有力者と秘書軍団との諍いが原因と言われているが、小沢氏頼りの政治行動でなく、各国会議員が独自の判断で行動できる政治をやって欲しい。

25日、風雲急を告げる永田町へ半年ぶりに行ってみた。

社民党本部では統一自治体選挙闘争本部を立ち上げ、「地域から立て直す」と宣言する。垂れ幕には法人税減税、消費税増税反対、格差の解消を訴えている。とてもではないが、民主党と協調できる立場にない。

自民党本部前の広報板には、「決める。進める。自民党」とポスターが張られている。日本を一番の国にするというのだ。[日本を変える責任]が自民党にはあるという。自民党も選挙本部を立ち上げたらしい。

民主党はパットしない.スローガンや国民に何を訴えているのか分からない。

今後は難しい政局が続く。国会議員一人一人が行動規範を明確にして、国民にわかりやすく訴えるべきである。
写真上段左:民主党本部前 2011.2.25
写真上段右:自民党本部前の公報板
写真中段左:菅さんをもじった饅頭 国会内売店にて
写真中段右:社民党本部 垂れ幕
写真下段:小沢さんをもじったみやげ物

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