2011年2月15日火曜日

「いじめ」、「公約を守れ」で小沢氏擁護か


「国民との約束への強い意志」、「一致団結」が訴えられるのは尤もな主張であるが、これに「いじめがある」が加わると、小沢氏の党員資格停止を拒もうとする小沢氏擁護派の奇弁になる。

一兵卒のはずの小沢さんが、党の要である幹事長や代表の進言に従わず、鳩山元首相までが「党内にいじめが起こっている」と発言するに至っては、「学級崩壊」に似た「民主党崩壊」になる由々しき事態だ。

そして、「国民との公約への強い意志を持て」とは、すでに誰もが破綻したと思っている先に衆院選でのマニフェストを守る強い意志が必要と執行部に苦言を呈しているのだ。

そうだろう、このマニフェストは小沢さん肝いりで作られ、当時も財源が問題になったが小沢さんの「そんなモノはどうにでもなる」の一言で作成され、国民に提示されたモノだ。見直しを提案する執行部に対して「小沢氏処分」に反対する議員が主張している。

「マニフェスト遵守」が民主党内の抗争の手段に使われているのだ。民主党政権交代に加担した有権者はどう思っているのか。

では、執行部の見直し論に対して、小沢グループの「遵守論」では、財源問題を含めて、どんな方法を採ろうとしているのか。全く伝わってこない。確かにまだ埋蔵金は20~40兆円あると主張する人もいるが、民主党内でどうして真剣に議論しないのか。

更には、予算関連法案の再可決には2/3の議席が必要だが、小沢グループの議員は、「反対すれば通らない」と脅している。政府や財務省は、関連予算が通らなければ、国民の生活に重大な支障を生じるという。40%の政策が頓挫するらしい。「国民の生活が第一」とコエダカに叫ぶ民主党にとって、本当に反対する勇気があるのか。

小沢グループの議員は、政策実現に何ら努力せず、小沢vs反小沢の抗争に明け暮れている。こんな民主党に国民が辟易しているのを分かっているのか。

分かっているのだろうが、執行部の譲歩を狙った行動しか取っていない。

こんな民主党、こんな民主党議員に国政を託せるのか。国民に信を問え。
写真:読売新聞 2011.2.15

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