2011年6月8日水曜日

与野党協調を進めるためにも、小沢氏離党を

菅総理が抜ければ与野党協調の可能性も出て来ると思っていたが、そう簡単にはいかないようだ。菅総理が退陣時期を明らかにしない事もあるが、連立構想も足踏み状態だ。民主党は財源不足から党内抗争の要因にもなっているマニフェストの見直しで野党の協調を目論んでいるが、自民党は解散・総選挙で政権奪取が当面の課題だ。思惑がこれ程異なればうまく行きはずがない。

大震災復興、原発災害対応、財政再建など、今の極めて困難な政策課題が山積する中で、政権与党の党内の不安定さは致命傷である。政権交代時、「国民の生活第一」をスローガンに自民党とは違った数々の公約を掲げたが税収の大幅減もあり、財源確保がままならずバラマキ予算になってしまった。野党からの批判と現実から見直し論が出てきたが、マニフェスト遵守を執拗に要求する小沢系グループとの間で党内権力抗争の様相を呈している。

今回の菅内閣不信任決議案への民主党議員のクルクル替わる「賛成」、「反対」は呆れかえる茶番劇だった。野党が賛成するのは当然としても、与党の一部が賛成することは異常な状態だったが、鳩山さんにハシゴを外された格好で、小沢グループは敗北した。

この茶番劇に小沢さんは「菅ではダメだ」と言っていたが、どう主導していたかは分らないし、側近連中が闇雲に動き、野党の盛り上がりもあってこんな事になったのだろう。

何時までもこんな混沌とした政治状況が続くのは良くない。衆議員選で308議席という多数の議席を確保でき、政権を取った民主党が党内抗争をやっていては、「国民の生活第一」と見得を切っても信じられない。

自民党とは差別化した大風呂敷のマニフェスト作成を主導したのも小沢さん、党内抗争の要因の一つも小沢さんの存在、「菅政権ではダメ」なら、どんな政策がよいのか、マニフェスト順守と言いながらその財源をどう確保するのか。党内一致団結のために何をしたのか。小沢さんの存在が与野党協調の話し合いを拒んでいる事をどう考えているのか。

自民党時代から、良かれ悪しかれ小沢さんは政治の中心にいた。しかし、これからの「新しい政治の枠組み」を考えるにあたっては、その存在はマイナスだ。

小沢さんが、民主党を離党しない理由は何なんだ。政治資金規正法違反疑惑では、検察が起訴する通常の起訴を違うと主張して離党を拒んだ。折角勝ち取った政権だから、自ら或いは息のかかった人材を政権の座につけ復権を狙っているのか。

しかし、もうそんな時ではない。
ここは潔く離党すべきではないのか。民主党を助けるためには、小沢さんはもち論のこと、晩節を汚しそうな菅さん、いつも政局を狂わす鳩山さんも離党すべきだ

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