2011年6月28日火曜日

菅独善政権に終止符を







今のような野蛮な「政治ゲーム」を見るのに飽き飽きし、もう菅独善政権に終止符を打って欲しいと思うのだが、民主党議員はどう考えているのか、これからどう進むのかを知りたいために28日の民主党両院議員総会のニュースをテレビのチャンネルを切り替えながら見だが、詳しい内容が伝わってこない。

菅総理は、退陣条件に3つの法案の成立を一定の目処とすることを繰り返したようだ。議員からは、「「責任を取るのが政治だ」とか「新しい代表を速やかに選ぶ作業を進めて欲しい」等意見が出たようだ。中でも自民党議員の一本吊りに対して「どうしてあんな事をしたんだ」という批判に対して、菅総理は「次ぎに安定した政治環境を引き継ぐためだ」と強弁していた。

岡田幹事長は、「十分な説明が出来なかったことは申し訳ない」と謝罪し、国会の正常化に向け各党と話し合いを始めたことを報告した。そこまでして菅総理を支える理由は何なんだ。

菅総理の話の中で、原発事故に鑑み、再生可能エネルギーなどエネルギーの基本計画をどのようにするのか。次期国政選挙で争点になるかも知れないことを仄めかした。今、憶測をよんでいる「脱原発」を問う解散・総選挙の可能性も匂わせた菅総理の戦略なのか。

しかし、民主党政権って不可思議な政権だ。

政権担当能力も未知数なのに、ポピュリズムで政権に就き、前原さんが「ポピュリズムで脱原発を決めるのはまずい」と言ったようだが、菅総理はポピュリズムで「脱原発」の是非を問うとしている。

「開かれたわかりやすい政治」を目指すと言ったが、何のことはないわかりにくい独善的政治だ。

政権与党だった自民党の公約とは180度違った実現可能性の不明瞭な大風呂敷のマニフェストを打ち出したが、案の定破綻し財源不足や与野党協調路線を進めるために見直しをせざるを得ず、「公約を守れ」とするグループを党内抗争の具になった。

欲を出して議席数を確保するために、社民党や国民新党と連立を組み民主党の本来の政策が変質するまでになった。特に国民新党の亀井さんの金融相、郵政民営化担当大臣就任では、日本郵便の社長に元大蔵省事務次官の斉藤さんを連れてきて、高級官僚の天下り禁止政策が蔑ろにされ、民主党のダッチロールが始まった。

そして、今、亀井さんのアドバイスで自民党参議院議員を復興担当の総務政務官への一本吊りをやってしまった。参議院での過半数を目指して自民党議員への勧誘だったそうだ。自民党は「禁じ手」を使ったと態度を硬化するが、昔は自民党も時々やったではないか。

野党時代、民主党の若手、中堅議員の国会での論戦を聞いていた人は、何か新しい政治が始まるのではないかと考えただろうが、小沢さんや亀井さんに牛耳られては新しい政治など期待できなかったのだ。

菅総理もどうして周りを信用しなくなったのか。

26日のNHKの「お江」の第24回利休切腹を見ていたら、病床についた秀吉の弟の秀長が最後に兄に忠告する場面があった。どう言ったか詳細には覚えていないが、「厳しい意見を言う者を大事にしろ」という意味のことを言っていた。

菅総理も亀井さんや北沢さんのような擁護者ではなく、耳さわりの悪いことを言う者を遠ざけるのではなく、意見を言ってくれる者を大事にしなくては、裸の王様になり晩節を汚すことになる。

1日も早く菅政権に終止符を願う者である。

写真左:民主党両院議員総会で、エネルギー基本計画の見直しが必要で、次期国政選挙では最大の争点になると解散・総選挙の可能性をほのめかす菅総理 2011.6.28 テレビ朝日 報道ステーション

写真右:2011.6.26NHK「お江」第24回利休切腹で、病床にあった秀吉の弟秀長が最後に兄に「厳しいことを言ってくれる者を大事にせよ」と忠告している場面。 菅総理も意見をするものを遠ざけては「裸の王様」だ

0 件のコメント: