2011年6月17日金曜日

東海地震に備えた防災訓練:小学校の引き取り訓練に参加







私は、震災時小学校と保育園に行っている孫の引き取りに登録されている。東海地震に備えた防災訓練で、17日にその引き取り訓練が行なわれた。娘は「訓練だから特にいかなくても」と言ったが、時間があるので参加した。

運動場にクラス別に集合するように連絡があったが、雨天の時は教室の前に集まり、児童名、引き取り人名、続柄を言って引き取ることになる。30人クラスであったが、引き取りには15人ぐらいの保護者が来ていた。

訓練だからと言って軽視してはいけない。実際の震災時はどんなことが起きるか分らない。想定できる事態をすべて上げて対応を考えても実際にはうまく行かないものだ。訓練では時間が30分と決められているので、親の駆けつけも短時間で終わるが、実際にはそうはいかない。計画では一定時間後は体育館で待機することになっている。

東京都大田区のこの小学校は、震災時、避難場所になる多摩川河川敷に向かうための一時避難場所になっているが、避難生活を送るための避難所にも指定されている。大田区では自治会、町会毎に決められているのだ。

しかし、この小学校では1,2階で筋交いなど耐震工事をやった形跡がない。大田区教育委員会のHPでは耐震調査で1.09だったために工事は必要ないという。4階建ての学校で1,2階に筋交いを入れた耐震工事を見かけるので心配になるが、3階建て、地盤もしっかりしていることから不要なのだろう。

しかし、黙視や経験値からの耐震調査は当てにならない。ニュージーランド地震での英会話学校の入っていたビルが倒壊し多くの犠牲者が出た。このビルも1年前の地震後の調査では異常が見られなかったと言うが、今回の地震でエレベーター部分を残し全壊したニュースは、まだ新しい。

孫が通っている学校だけに、その心配はあるし地域の避難所でもある。訓練も大事であるが、建物もしっかり補強すべきである。

3月11日の東北地方太平洋沖地震では、私の住んでいる街でも古い和風の住宅の瓦が落ち、ブロック塀にひびが入った例がある。今は撤去され更地になっている。隣の品川区では河川の水位が1.6mあがった。想定が1.2mだったので見直ししなければならないという。

孫との帰り道、どんな危険が潜んでいるか孫に教えた。立派な一戸建て住宅が多いが、瓦や窓ガラスの落下、看板の落下、自動販売機の倒壊、倒れた電柱と垂れ下がった電線には注意が必要だ。車に注意して出来るだけ道の真ん中を歩くことだ。

また、この地域は学校の周り、街樹として巨大で枝振りのいい桜の木が多く保護されている。倒木は避けられないだろう。

何時起きても不思議ではない首都直下型地震、東海・東南海・南海地震の3連動型は近い将来必ず送る。平静から何をすべきか考えておかなければならない。


写真左:小学校の引き取り訓練 東京都大田区内の小学校で 2011.6.17

写真右:東北地方太平洋沖地震本震か余震で瓦が落ち、ブロック塀にひびが入って被害を受けた民家 大田区内で

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