2016年12月14日水曜日

15,16日の日ロ首脳会談の結果?:プーチン大統領に「1本」、安倍総理の「負け」か

1516日の日ロ首脳会談が予定されているが、その結果はプーチン大統領が「一本」、安倍総理はカネをせびられだけの負けで終わるのではないか。安倍総理は自分の代で解決させるとか、前進させると甘い見方を国民に示しているが、そんな甘い内容ではない。

わざわざ山口県に来てまで日ロ首脳会談を開くまでもなく、その結果は讀賣新聞(2016.12.14)のプーチン大統領とのインタビュー記事ではっきりしているのではないか。今回の首脳会談は安倍総理の地元へのサービスとしか思えない。

会談の度に行われる秘密会談で「新しいアプローチ」など何か進展でもありそう雰囲気を匂わすがリマでの会談では「一歩一歩」と言い出した。顔色も冴えない。安倍総理が思っているほど簡単ではないのだ。

そんな事は国民も分かっている。トップ会談で打開できる外交問題ではない。会談前の露払いの外務省や経済産業省、谷内さん達の話を聞いて「トップ会談で道は開けそう」との間違った報告で安倍総理は動いているではないか。安倍総理の意向に反する報告は逆鱗に触れ、お役目御免になるのだ。

北方領土問題は難しい。1956年の日ソ共同宣言で平和条約締結後に歯舞、色丹2島を「引き渡す」と言うことになっているようだが、日本は4島帰属を主張している。

それが会談の度に「引き分け」とか意味の分からないことを言われて日本は惑わされている。巧妙な外交手段だ。

エリチンー橋本会談で脈が出て来たが失敗に終わった。

今回も、経済活動で日本がカネを出しロシアは得する、平和条約は後回し、4島返還もお預けだ。

G7の経済制裁措置があるにもかかわらず、異常にロシア接近を企てている事に米国は警戒しているが、菅官房長官はその懸念を否定した。

一方、ロシアの4島開発行為は進んでいる。テレビニュースでは住宅建設が進んでいるし、インフラ整備にも力を入れている。

さらにミサイル配備までやっている。日本政府が抗議しているが、「自国に何をしようと勝ってだ」と受け付けない。

贅沢にカネを使って地元での首脳会談に自分の力を鼓舞する安倍外交の稚拙さを感じる。


トップ同士の会談で打開できる問題ではない。

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