2018年9月18日火曜日

自民総裁選に思う:安倍一強政治を排し、「安心な民主政治」への転換点に


今回の自民党総裁選は、安倍一強政治を排し、今後3年間、「安心な民主政治」を取り戻す転換点に出来ないか。今までの6年間の安倍政権の政治手法を反省し安倍政権による内政の混乱を修復し本来の民主政治を取り戻すときではないか。

その象徴とも言える事案をテレビ朝日の報道ステーションで見た。安倍さんと石破さんが生出演しての17日の「自民党総裁選討論」だった。

MCが石破派の斎藤農水相が「石破を応援するんだったら辞表を書いてからにしろ」と圧力がかかったという。確かこのニュースは他でも報じており斎藤農水相は「首を切ってみろ」と反撃したそうだ。

安倍さんはこれに対して「誰が圧力をかけたのか聞いて見たが、誰もいない。ウソを言っているのだ」とヘラヘラ笑いも入れて弁解をしていた。石破さんはムッとした表情で「斎藤農水相はウソを言う人間ではない」と当然のことを強調し反論した。

その場面を見ていても安倍さんに分が悪い。それだけ人間性に欠けているのだ。世論調査でも「安倍総理は信用できない」が多い。国民は知っている。安倍側近のH氏かN氏だ。

新聞報道によると、日テレでも同様の番組が有り、同じ質問に安倍さんは「昔はもっと激しかった。選挙はそういうもので、それを如何に乗り越えて行くかだ」と無視する考えを示し石破さんは「誤った発言だ。党のためにならない」と反発したと言う。安倍さんは自ら言う「至らない人間」を証明したようなものだ。

安倍、石破討論も安倍さんは現職を良いことに経済などは「いいとこ取り」して自分の成果と評しているが、石破さんに対しては批判でなく具体的政策を出せと追求する。

そりゃそうだろう。石破さんは総理をやったことがないので実績は未知数だ。それを対等に批判することは出来ない。寧ろ安倍さんの方が政策の違いをしっかり説明する度量が必要ではないか。そこが欠けている。

何だったら、ここは安倍さんが辞退して石破さんに任せ、3年後に相対したらどうか。自民党議員、党員にそんな考えは出てこないのか。

今回の報道ステーションは総裁選で争点を避けている点にも注目した。

MCはフリップで「「モリカケ」問題は80%の人が総理の説明に納得していない」と追求した。

安倍さんがどう答えたか聞き損ねたが、恐らく「至らない人間、反省すべきは反省し謙虚に丁寧に説明していく」とでも言ったのではないか。

この事件は憲政史上稀なる総理夫妻による不祥事である。安倍総理は避けて通りたいところだろうが一強政権での驕りが出た結果だ。キーマンである昭恵夫人の国会証人喚問を自民党上げて頑なに反対している。圧倒的支持が欲しいのもこれが関連しているのではないか。

これと関連し国政の乱れをどう修復していくか。

内閣人事局の存在も問題になった。安倍さんは縦割りの悪習を絶つために内閣に人事局を設置したと言うが、政治主導を目指す良い制度でも安倍政権は悪用しているのだ。

他の人事でも自分が政策を推進しやすく人事介入を繰り返している。

異次元の金融緩和で白川総裁を更迭し黒田総裁を日銀に送り込んで、2年で2%の物価上昇を目標にしたが異次元緩和でも成果が出ていない。安倍さんは「任期中に出口戦略を」という。

内閣法制局長官も集団的自衛権の閣議決定がしやすいように交代させた。

モリカケ問題で安倍政権を守り不都合な証言を繰り返す官僚を優遇人事で答えた。財務局長を国税局長官へ、大阪地検特捜部長を函館地検検事正に、そして公文書偽造など不祥事が続いた財務省人事も安倍政権が介入している。

メデイア攻撃も激しい。NHKはMCを交代させたし、森友事件をスクープした記者を閑職に追いやったためにその記者は退職した。
一方で、メデイアのトップ、評論家、ジャーナリスト達との会食を欠かさない。海外ではこんな事でメデイアは「報道の自由」が保てるのか疑問が出ているが、読売新聞は政府の広報誌に成り下がったと言われ、安倍総理との単独インタビュー記事を載せたために購読数を大きく落としたが販売店は取り戻すのに躍起になっている。

コメンテーターは「今後3年をどうするかだ」という。



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