2018年9月10日月曜日

空気を変えてみないか:安倍さんの右翼保守か、石破さんの保守リベラルか


これからの3年間、右翼保守の安倍さんか、保守リベラルの石破さんか、どちらを選ぶかだがチョット空気を変えてみないか。自民党政策に変わりはなく、石破さんも野党からエールを送られていたが野党と政権交代するわけでもない。

政策に大きな違いがあるわけでもなく、読み方を変えれば実現性の違いはあるが大きな違いはない。

ただ、政治姿勢で石破さんが「正直、公正」「政権の信頼回復」と言えば、安倍陣営は異常に反応し個人攻撃とけん制するが、裏を返せば安倍政権の「不公平、不平等」を気にしてのことだろう。

安倍さんの外交スケジュールや北海道の地震災害などで2人の政策討論が延期になったりし順調な総裁選挙ではないが、安倍さんは成果を数字で評価することができる現政権の強みを持っているが、石破さんは成果では不利と見えるが、石破ビジョンは安倍政策以上の評価を受けているという。

その2人の政策を新聞報道などから拾ってきた。

安倍さんが6年間の成果としての経済指標は、
GDP 493兆円→551兆円、
総所得 507兆円→572兆円、
正社員求人倍率 0.5→1.13倍
保育の受け皿 241万人→300万人
内定率 98.1→98%
最低賃金 749→874円

いつものことだが安倍政権の前と今では経済指標での好転は明らかだが、今後の「5つの決意」として

頑張った人が報われる経済成長、
3本の矢でデフレ脱却
GDP600兆円

すべての世代が安心できる社会保障改革
教育の無償化
少子化対策での出産1.8
女性活躍

安倍さんは今までの政権の政策を継続すればいいだけだ。

一方、挑戦者側の石破さんも国民に希望を持たせるビジョンを掲げる。

必要な経済政策はポストアベノミクス 
地方の成長、豊かさの実現のできる地方創生

良い人を幸せにする福祉社会

人生100年時代の新しい社会創生

自立精神に富み安心、安全な国の構築

特に経済政策としてポストアベノミクスを掲げ、提言した「アベノミクスの不都合な政策目標」では成長戦略、地方創生の失敗を主張、出口戦略の必要性を説く。

経済は成長していると言っても潜在成長率は1%程度で低迷、GDPの増加も統計上の計算の見直しが寄与している。

安倍さんが主張する経済指標も表面上はいいものの内容には問題が多い。大企業、富裕層向けの政策だけでは「これからの新しい日本」は構築できない。

介護離職ゼロを目指すも9.9万人が離職、子育て支援、特に出生率1.8を目指すが、実際には1.45から1.43に下落している。

若者世代が社会不安を払しょくし、結婚、子育てできる社会保障の若年層向けも必要なのだ。

2人の大きく異なる政策の一つに憲法改正がある。

安倍さんは戦力不所持の9条2項を維持したまま新たに自衛隊を明記する案をどういう位置づけかわからないが国会に提案するという。安倍草案ともいうべきで国会の憲法審議会(?)のものとは違う。石破さんに言わせると自民党が今まで検討してきた内容とも違う。唐突に出てきた安倍草案で目先を考えた姑息な手段だ。

公明党の山口代表は反対する。

一方、石破さんは9条2項削除、自衛隊を戦力と位置づけ国防軍の創設をうたうが、9条改正は急がないという。石破案では自衛隊の違憲論議は消えるが安倍草案では依然として違憲論はくすぶる。

今の国会の衆参の議席ではそれぞれ2/3の議席を確保しているので改正発議はできるだろうが、国論を二分する事態になり憲法論議よりも政権論争になり目的に反する結果になる。憲法改正は無理筋だ。

外交面で安倍さんは北朝鮮の拉致、核、ミサイル問題解決を急ぐという。一方、石破さんは平壌に連絡事務所を開設するという。トランプ大統領ー金委員長の米朝会談を境に対北朝鮮問題の動きは変わってきているが、拉致問題の解決は「すでに解決済み」を繰り返されれば進展は無理だろう。連絡事務所開設も双方の駆け引きだ。拉致問題、経済支援が絡んでくると思うようにはいかない。

西日本豪雨被害、北海道胆振東部地震も相まって石破さんは防災省の設置を口にしている。菅官房長官は早速否定的考えを示した。

相次ぐ災害、今後の首都直下地震、南海トラフ地震、千島海溝沿いの巨大地震、3.11東北地方太平洋沖地震での割れ残りが北では北海道十勝沖、根室沖、南では房総半島沖があり、さらにアウターライズ地震の発生、さらには富士山噴火も心配されている。

どれを見ても想像を絶する被害が出ることは明らかだ。今でも災害での政府の支援は後手後手と批判されている。早いのは被災地に駆けつける安倍さんのパフォーマンスだ。

必要性はわかるが、寄り合い世帯になる防災省で成果が期待できるか。今、経済政策で地方創生がうたわれているが内閣府の特命地方創生相はどうだったのか。役目を果たしたのか。
寄り合い所帯だと主導権争いによる潰し合で成果はないのではないか。

安倍さんにはもう飽きた。80%の国会議員が安倍支持というが魂胆は大臣待望だ。内閣改造後には反安倍に動き政権は不安定になる。

ここは空気を換えてみることも必要だ。国民の民意とのギャップは総裁選挙で調整してみないか。



0 件のコメント: