2018年9月25日火曜日

安倍総理の危うい外交:対トランプだと自ら「火中」に飛び込むのか


先の自民党総裁選では石破さんとの政策討論を逃げ回った安倍総理がトランプ大統領だと自ら進んで火中に飛び込むのは何故か。日本の総理の常とう手段である危うい外交が見えてくる。

自民党総裁選では石破さんとの政策討論を回避するために外交スケジュールや災害地視察などを駆使して逃げ回った。

ところが、対米貿易、経済政策など問題山積のトランプ大統領に対しては自ら火中に飛び込む勇気を出した。なぜだ、対石破より対トランプの方が価値感が違うとでもいうのか。

国連総会出席を前にトランプ大統領と会食したという。それもトランプ大統領の居室でやったというから信頼関係は変わらないのだろう。あるいは、厳しい交渉の前にトランプ大統領が融和策に出たのか。

うがった見方をすればまたまた安倍総理は「お土産」を持参したのか。

対中国の貿易赤字などに激しく攻撃、メキシコ、EUが終われば今度は日本だ。

日米通商問題は古くから外交課題になっている。その時その時でテーマは変わるが米国は自国の市場をかたくなに守ろうとし、日本は譲歩する。

FTA、TPPが絡む二国間協議、関税交渉は自動車で2.5%から25%へ、2兆円になると輸出は減り業界は頭を抱えている。農産物の関税引き下げは来年の参院選に影響するだろう。

関係閣僚らの会議の前にトップ会談で中央突破を試みたのか。建設的な話ができたと手前みその談話も発表した。

臨時国家では野党の追及に会うだろうが、安倍総理は外交が得意と言ってもしっかりした考えを持っているわけではなく、プーチン大統領のように突然思いついた無条件平和条約締結を打ち出されると「グー」の音も出ない。

今回トランプ大統領に会いたがったのは関税問題ではなく、思うように進まない拉致問題の前進に向けて助けを求めたのではないか。国内では拉致被害者の会に「自分の任期中に解決したい」と常々言っていた手前もあり今回が最後のチャンスと見たのだろう。

北に対する拉致問題も「拉致」というから日本独自の問題と思われがちだが「人権問題」でやっていけば北朝鮮国内の問題とも関連し世界に理解されるのではないのか。

トランプ大統領も外交では孤立気味だ。何処まで自分の考えを貫けるか。安倍総理も独自の外交を心がけるべきだ。

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