2013年9月10日火曜日

原発汚染水での安倍発言:政治的にはコントロールも、技術的には不可能か

シルトフェンスで汚染水は湾内に
ブロックされ、湾外にはでていない
という
2013.9.10 テレビ朝日 スクランブル
IOC総会での東電・福島第一原発汚染水流出事故対応で安倍総理が「状況はコントロール出来ている」と発言したことが物議を醸している。政治的にはコントロール出来ていても、技術的には不可能なのか。

メデイアの報道によると、安倍総理は「状況はコントロールされている。東京にいかなるダメージも与えない。大会はきちんと安全に実行をされることを約束する」と発言し、7年後までに安全に収束することを国際公約した格好になったという。

10日のメデイアで、菅官房長官は「しっかりコントロールされている。シルトフェンス(汚濁防止幕)で湾内にブロックされている」と弁明した。湾外には出ていないというのだ。

一方、肝心の東電は、記者会見で「ゼロになるとは思っていない。かなりの部分が制限される」ことで、一日も早く安定に持っていきたい意向のようだ。

しかし、魚類への影響、海底でのホットスポットの存在、次々に明るみになる汚染水の流出、繰り出す応急措置の不備などを考えると、東電は「どうして良いか分からない」のが本音ではないか。

放射能物質除去設備の不具合、維持管理も含めて途方もない費用がかかる凍土技術の採用など不安材料に事欠かない。

現場視察した規制委の委員が「出来ないのなら出来ないと、はっきり言ってくれることが大事」という意味のコメントをしていたが、東電任せが批判されだした。

470億円とも言われる国費を対策に充てるのであるから、国会で十分に審議し無駄な投資にならないようにすべきであるが、閉会中の国会審議もダメらしい。攻める野党・民主党も自分の政権時の事故であり、逆にその責任を追及されかねないことを心配しての政治的配慮(?)らしい。

政治的にはコントロールされていると言っても、技術的には不可能なのだ。いつも政治は常識とはかけ離れた判断を示す。

安倍総理にとっては、汚染水流出事故対応よりも、アベノミクスの第4の矢として「東京オリンピック」を加えて成長戦略を押し上げたいのだろう。

海外の不安に対して、余りにも安易な考えに一抹の不安を感じざるを得ない。

 hukusimadaiitigennpatu 

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