世論調査を見て、何時も不思議に思うことがある。安倍内閣の支持率は依然57%の高率を維持しているが、その理由が「首相が安倍さん(12%)」より政策面(49%)にあるという(朝日新聞2013.9.11世論調査)。何故なのだ。アベノミクスは安倍さんの経済学(経済政策)であって、今のところ成果らしきものを上げてきた。
脱デフレの勉強会に誘われて参加し、リフレ派政策を採用したのは安倍さんだ。アベノミクスと命名したのは上げ潮派で名をはせた自民党の元幹事長中川さんだと内閣府参与の浜田さんが新聞紙上で話していた。アベノミクスは安倍総理が主導しているのだから内閣支持の理由のトップは「首相が安倍さん」だからであっても不思議ではない。
それが、政策面の方が高いのだ。
小泉さんのような劇場型政治では「首相が小泉さんだから」が上位でもおかしくはないが、もうそういう「劇場型政治にはさようなら」をしたのであればいい傾向だ。
しかし、これほど成果を出しておきながら「首相が安倍さんだから」でないのは、自民党総裁選での安倍総裁誕生にあったのではないか。
第一次安倍内閣での体調を崩しての突然の退陣、その後のたらいまわし政権の始まり、そして新生自民党での総裁選に泡沫候補から一転決選投票へ、旧態依然とした派閥の領袖の支持を得て総裁に返り咲いた。
「首相が安倍さん」は、イメージが悪すぎたのか。
でも、劇場型政治でミーハー的政治ではなく、じっくり政策を求めていく国民の姿勢は評価すべきである。
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