2013年9月30日月曜日

多子、高齢者共存の町筋

道路上に書かれた
「けんけんぱっぱ」
娘の住んでいるところは多子、高齢者共存の町筋だ。娘が何を思ったか「この100mほどの道筋に子どもが25人いる。すごいでしょう」と言う。今、少子高齢化が社会問題になっているが、ここの場所だけは違うのだ。

午前中は、みんな保育園、幼稚園、小学校に行っているので静かだが、午後3時を過ぎると、子どもたちが道路に出てきて遊び出す。

元気な姿、笑い声が聞こえる光景はいいものだ。小さい子供をもつ母親も外に出て、お母さんたちも情報交換している。

道路には、「けんけんぱっぱ」がチョークで書かれている。

そういえば子どもの頃、同じ遊びをしたものだ。昔は土の上に石で書いていたが、、今はアスファルトの上にチョークで書く。

高齢者も多く住んでいる。高齢者は何かと言うと御荷物のように言われるが、いいこともあるのだ。

高齢者が住んでいる家の周りは、毎朝掃除がされているのできれいだ。

小学生が通ると「おはよう、元気」と声をかけてくれる。子どもは「おはようございます」とあいさつする。

私も、下の孫を連れて上の孫の通学に付き添っていたことがある(下の孫の遊びの一環)。年配の女性と知り合いになり、顔を合わせるとあいさつをするぐらいになった。

ところが、私でなく家内が連れ添っていると、その女性が「おじいちゃんは、どうされたのですか」と聞いてきたそうだ。

年配者は、お互いの安否を気ずかっているのだ。

高齢者向けにいろんな設備が開発
されている
大田区久が原にて
この付近の住宅は、1階がガレージと門で玄関は2階になっている。高齢者には不向きな住宅だと思っていたが、玄関と1階の門までリフトが設置できるのだ。「便利なリフトがありますね」と聞くと「おばあちゃんが居たときに作ったものです。区から補助が出ます。撤去するにもお金がかかって」と奥様が言う。

「このまま置いておけば、又使えますよ」というと「あ! 私たちがね」といって笑いあう。高齢者と共存できる設備は出来ているのだ。

こんなこともあった。

毎日、保育園へ孫の送り迎えをしている。ある日、用事があって1時間ほど遅れた。すると保育園から「おじいちゃんはどうされました。まだ保育園にはおいでになっていませんが」と確認の電話があったそうだ。

どこかで私が具合でも悪くなっているのではないかと心配してのことだったらしい。

元気な子供の声、年配者の存在はそれなりに存在意義があるのだ。

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