日本相撲協会の改革を目指す貴乃花親方が弟子の暴行事件で一転窮地にかかった。もし暴力事件がなかったら貴乃花親方は、日馬富士暴行事件に見るように協会内でのゴタゴタを外のさらけ出し改革を目指すのか。
この新十両・貴公俊関の付け人への暴行事件で日本相撲協会の改革へのチャンスを摘み取る事件になったとしたら残念な出来事だ。
日本相撲協会内の暴力事件は後を絶たない。思えば、2つの公益法人を認定するかどうかが話題になったときに暴力事件が起きた。公益法人の資格があるかないかが問われたのだ。しかし、公益法人と認定された。
私は丁度その時、プロレスと同じように格闘技として一から出直したらどうかとブログに書いたことがある。とてもじゃないが国技とは言えないからだった。今もその考えに変わりはない。改革に向けて第三者である弁護士などが協会の組織に加わっているが今回日馬富士暴行事件での内部調査でも役目を果たせたとは言えない。その一員には貴乃花親方の頑なな抵抗があったのだ。
それは巡業部長としての貴乃花親方が組織の決まりに沿って行動しなかったことにある。
組織の一員、しかも理事職で理事長を目指した事もある貴乃花親方の言動は冷静に見ても異様であった。頑なに協会のやり方に抵抗していた。これではいけない。協会内の親方連中も貴乃花離れを起こしきっかけになったノでは。
貴乃花親方はサポーター制、今までは親方は弟子と同居し指導していたが通いの親方になるなど近代化(?)に努めたようだ。さらに暴力防止など弟子の教育にも力を入れた実績(?)があったのだが自らの部屋で暴力事件を起こした。
又、スポーツは実力の世界、20才の十両が年上の付き人を従える異様な世界だ。20才と言えば職人なら見習いで親方について修行している年齢だがスポーツなら違うのだ。
日馬富士事件では貴乃花親方は記者の質問にも見下したように無言を通していたが、今回の事件で態度を一変、ペラペラ喋り出した。「残念と言うより深刻だ」と言う。「自分の今までの言動が大きく影響している」とも反省し、「一兵卒から出直す」と言い出した。
一世を風靡した大横綱だが言動には注意した方がいい。こう言う事件が起きると一変に信用を落とし今までの発言が信用されなくなるのだ。一変に自分の置かれている立場が変わるのだ。
貴乃花親方は協会内でトップ3の位置から83位の年寄りにまで降格された。でも人気があるために八角理事長は審判部員としたようだが次の巡業には同行させないと協会が決めたという。
貴乃花親方の我が儘な言動がこの事件をきっかけに他の親方連中が離れていく事になったようだ。ある親方は「変わらないだろう」とまで言う。
告訴状は弁護士と相談し取り下げるらしい。そうすると日本相撲協会の改革はどうなるか。大きなチャンスを潰す事になった弟子の暴行事件だったのだ。
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