加計学園・新獣医学部建設の件で、愛媛県と今治市の担当者が官邸で首相秘書官と会談したときの備忘録に「本件は首相案件」という記載があることが分かり愛媛県知事は明らかにしたが、当時の首相秘書官の柳瀬さんはコメントで「記憶の限りではお会いしたことはない」と反論した。
11日のNHK国会中継で審議が中継され、官邸関係者と愛媛県の「どちらがウソをついているのか」が問題になった。愛媛県は特にウソをつく必要はないので、やっぱり官邸の首相秘書官が安倍総理の関与を否定するためにウソをついていると考えた方が自然だ。
愛媛県のトップである中村知事は「職員が自分の文書である事を認めた」「備忘録として会談内容を記録」を認めたが「相手が誰であるか」についてはコメントしなかった。
一方、柳瀬さんは発言を否定、国会審議では立憲民主党の枝野さんが安倍総理らを激しく追求した。安倍総理や総理官邸関係者がウソをついているのか、愛媛県の担当者らがウソをついているのか。
安倍総理は「私が関与しているならその証拠を示して欲しい」と言うし、「言った」「言わない」で疑念を招いていると発言した。
柳瀬首相秘書官、内閣府の藤原次長の存在、発言がクローズアップされることになり枝野さんは国会への招致を訴えた。愛媛県の担当者と柳瀬さんを2人並べて同時に追求する必要があるというのだ。
安倍総理は「私は直接言っていない」と言うし、柳瀬さんは「記憶の限りではあっていない」という。安倍さんは加計理事長とは長年の親友だし、加計学園の新獣医学部建設構想」の事を安倍さんに話していないことこそ不思議なのだ。規制緩和ではなく、戦略特区構想に持って行ったのも安倍さんの入れ知恵で無い限り不可能だ。
柳瀬さんが記憶にないというなら官邸の入館記録をチェックすれば直ぐ分かることではないのか。「既に破棄した」というだろう。
でも愛媛県担当者の記述は詳細であり柳瀬さんと会って打ち合わせしたこと、藤原さんの指導を仰ぐアドバイスを受けた事など仔細にわたっている。新規事業に必要なことばかりだ。
愛媛県の職員が会ってもいない首相秘書官とこのような架空の会談内容をでっち上げたとは思えない。誰が見ても真実だ。
一方の柳瀬さんには「あったこともない」と全否定しなければならない理由があるのだ。「首相案件」など安倍総理の関与を疑わせるような記述は御法度なのだ。安倍総理を守るためには禁句なのだ。
自分の関与しないところで「首相案件」が記述されていたことは不覚だったのだ。ウソをつかなければならない理由があるのだ。
このことが明確になった時点で安倍政権には痛手だ。森友問題に次いで加計問題も再燃してきた。官邸関係者は「確認する」「調査する」と逃げるしかない。
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