2018年4月10日火曜日

黒田さん日銀総裁再任:「お前が異次元緩和の責任を取れ」と言う事?

FRB新議長と黒田総裁の違い

黒田日銀総裁が想像通り再任が決まった。「おめでとう」という専門家は一人もおらず、逆に安倍総理に「異次元の金融緩和で責任をとれ」と言われたような物だ。5年間在位し副作用が目立つ今、新しい総裁に責任を押しつけるのは無理なのだ。

5年前に「2年で2%」と2%物価目標達成も早い時期に可能と市場に期待を持たせたが、6回も先送りされ達成が可能とみている専門家はいない。リフレ派も未達の要因を消費税増税だという。

異次元の金融緩和策を継続する日銀政策委員も官邸のお気に入りのリフレ派で固められた。そのうちの一人は「もっと緩和を増やせ」という。でも総裁としては躊躇するのではないか。9人の政策委員の多数決で決まるが日銀総裁の腕が試される。

多くの副作用が顕在化し、それへの対応が問題なのだ。

一番大きい課題は「出口戦略」の時期と方法だろう。安倍総理は「2%物価目標達成」に拘るので日銀もそうせざるを得ない。「2%物価目標」はグローバルスタンダード」であるが先進国の中央銀行は未達でも出口戦略に向かう。

IMFの専務理事も「2%達成には拘らない。各国の事情による」という。ほとんどが緩和縮小に向かっている。

他の先進国では叶わなかった「2%目標」達成を安部政権はアベノミクスで達成したいだけではないのか。つまらない安倍総理の意地だ。

「2%目標」の達成を諦めることは、即、安倍政権の経済政策の破綻を意味する。政権維持にマイナスになると思っているのか。

安倍政権、日銀が目指す経済の好循環サイクルも期待出来ない。正統派経済学者は始めから否定している事なのだ。

大銀行の経営難も目立ってきた。地方でも経営難で合併が検討されている。首切りもやっているそうだ。
日銀の経営だって大変になる。国債発行残高の4割に当たる400兆円もの国債を保有しているが、期待外れの日本経済運営で国債が暴落すれば日銀の経営だって危ない。しかし、政府と一体だから安全という見方もあるが最後は国民にしわ寄せが来る。

黒田総裁が最悪の総裁としてレッテルを貼られるときも近いか。

成果が出ればアベノミクスの成果、自分の成果とするが、失敗すれば他人のセイにするのが安倍総理のやりかただ。

くれぐれも注意を。

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