2018年4月19日木曜日

脱安倍へ:岸田さん 禅譲を諦め自民党総裁選へ出馬か


新聞報道によれば岸田さんがついに安倍さんからの禅譲を諦め自民党総裁選に出馬を決めたのか。人気も落ち目で安倍総理と袂を分かつチャンスは今だ。折しも安倍総理が訪米し留守の時に政治資金パーテイーを開き岸田派の政策骨子「K-WISH」も発表、トップダウンからボトムアップの政治を目指すと言う。

脱安倍路線だ。これだけでも応援する人は増えるだろうが、如何に銭、最近の世論調査で「次の自民党総裁は誰か」の設問に、石破さん27%、安倍さん22%、岸田さんはたったの6%で人気からすればかなり落ちる。「この中にいない」が34%で、想像すると小泉進次郎さんか。

パーテイーに出た公明党の山口さんも「次は宏池会の出番」とエールを送るが岸田さんとは言っていない。安倍3選に対して岸田派がキャステイングボードを握るという意味に取れる。

だから岸田さんは「総裁選出馬?」と問われても「まだ決めていない」を押し通しているがいつまで通用するか。

政策骨子は脱安倍のように見えるが具体策は見えない。ここで完全に脱安倍を鮮明にすると細田派の支持を得られないとみたのだろう。

アベノミクスは見直しが必要と以前言っていた。多くの専門家が既に破綻しているとみているので当然だろう。アベノミクスを継続すると言うことは「異次元の量的緩和」を続けると言うことで賛成は出来ない。

経済成長と財政再建をどう舵取りするのか。社会保障をどうするかが大きなポイントであり、財政再建には更に毎年40兆円もの歳入増が必要という。そんなカネをどうやって作り出すのか。

消費税増税の決断が迫っている。税収増はこれしかないがまた先送りが出来るのか。更には景気への腰折れを心配する人もいるがその人達は反対派なのだ。軽減税率、増税に対する小売業界などの対応も課題にはなるがいつものこと、岸田さんがどうリーダーシップをとるか。

憲法改正は急ぐことはないと言っていた。今回も平和憲法は守るのではないか。自衛隊の日報隠しがシビリアンコントロールに疑問を投げかけている。

森友、加計問題は公文書管理、国有地の払い下げ、戦略特区構想での審議の進め方など改善すれば何とかなるだろう。キチッとした方針を最初に出せば国会の混乱も収めることが出来るのではないか。安倍総理が出来ないのは自分が絡んでいるからだ。

出口戦略を早く国民に示すべきだ。2%物価目標達成は世界的に見ても無理な政策、異次元の金融政策での副作用、国債価格、官製株価、日銀の経営、メガバンクの経営難など日本経済に大きく影響している。判断を間違えればそのツケは弱い国民にのしてくる。

内閣人事局も見直しが必要だ。官僚に任せきりでなく政治が絡む事も重要だが、制度運用を間違えると今のようになる。

外交の軸足を何処に置くか。安倍総理を初め自民党政権はまずアメリカ大統領と会うことだ。麻生さんはなかなか時間が取れないアメリカ大統領に会うために0泊での訪米をしたことがある。

でも、トランプ大統領もロシアンゲート事件、不倫問題とスキャンダルを抱え崖っぷしの政権運営をしている。急いであっても効果はないか。

経済の主役は中小企業、地方だという。税収不足の中で大企業は節税、内部留保で納税の義務を果たしていない。今の優遇税制は大企業向けで一生懸命納税しているのは中小企業だ。中小企業を優遇しなければ日本経済は成り立たない。地方も元気になって欲しい。

消費を伸ばすには家計への再分配が必要だがアベノミクスではトリクルダウンの効果が出なかった。海外の著名は学者はトリクルダウンなんて今まで見たことがないと言ったほどだ。

非伝統的金融政策リフレ派から正当な金融政策に戻し「金融の正常化」を急ぐべきだ。このままでは日本経済に大きな混乱を起こしかねない。

9月までに具体的な政策が出てくるだろうが、大事なのは主要な陣容だ。誰が幹事長で誰が副総裁で、主要政策とキーマンを早く国民に示し岸田さんの人気を挙げていくべきだ。このままでは戦いに弱い公家集団で終わるのだ。

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