2018年4月21日土曜日

安倍ートランプ会談:安倍総理は本当に人気挽回出来ると思ったのか


今回の安倍総理、トランプ大統領会談で安倍総理は本当に人気挽回出来ると思ったのか。本当に挽回出来ると思って日米首脳会談を急遽設定したとしたら、安倍総理は今回の財務省問題などで相当まいっているはずだ。「藁をもつかむ」心境だったのではないか。

しかし、結果は思った通りには行かなかった。安倍総理もトランプ大統領も共に国内でスキャンダルを抱えたままだ。お互いに状況は分かっているが、「譲歩した方が負け」になる会談だった。

北朝鮮に対しては拉致問題が永年の課題だが約束した再調査がストップしたままで進捗していない。家族会は進展を願うが今回の米朝会談が最後のチャンスとみている。

安倍総理の人気挽回も拉致問題がテーマになるが、日朝対話も視野に入れるとは言うが北が乗ってこなければ話にならない。過去に「既に解決した」姿勢をとる可能性もある。日朝会談が設定されてもおカネ次第だ。

でも、トランプ大統領が「拉致問題を提起する」と発言したことで安倍政権も「ほっと一安心」という所だろうが、北がどう応じるかは不透明だ。事前交渉でどう協議されているのか。

一方で、対日経済問題では「自由で公正かつ相互的な貿易取引の協議」の創設で合意するもトランプ大統領は「2国間協議」を主張する。

鉄鋼、アルミの高関税を日本は除外を主張したがトランプ大統領は「継続協議」だ。中間選挙を控えて譲歩などあり得ない。

「非核化」は具体的な行動を求めることで一致したと言うが、「金体制の安心」「朝鮮半島の非核化」などハードルは高い。北朝鮮は「約束を守らない」とは福沢諭吉の言葉だ。私も何回か読んだことがある。

約束を守ってはじめて交渉事が進むが北は何を言い出すか分からない。

トランプ大統領も今回の会談では「合意内容」より「やった実績」が欲しいのではないか。アジア、朝鮮半島の平和維持は歴代の大統領の念願だったが進展はなかった。トランプ大統領が第一歩を踏み出すのだ。

安倍総理も人気挽回の意気込みもあったろうがトランプ頼みは期待出来ない。

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