境界線近くで握手する金委員長と文大統領 2018.4.27 テレビニュースから |
南北首脳会談で板門店に来た金委員長の振るまいが全世界を駆け巡っているが、その笑顔、メッセージ、サプライムに隠された強かさ、手強さを何人の人間が知ったか。自分の体制が窮地にかかったとみると手のひらを返したように軟化出来るものか。今までの北のニュースで見る金委員長の言動に別人ではないかと疑いたくなる。
文・大統領と握手する笑顔、挨拶、ハプニングへの対応に北は変わったと識者は侮れないと言う。頭の回転の速さは手強い相手だというのだ。
境界線近くで文・大統領が「私は何時北に行けるか」と発言すると金委員長は「今行きましょう」と2人手をつないで境界線をわたるハプニングまでやったのだ。
挨拶では金委員長は「お会いできて本当にときめきを押さえきれない」「歴史的場所で出会った」「出迎えて下さって感動的です」などこんな言葉が今までのことで想像できたか。
大事な南北朝鮮にとっては大事な会談でありながら「お祭り騒ぎ」の感が強い。金大統領がどう来るか、文大統領がどう迎えるか、リハーサルを繰り返したという。事務方も大変なのだ。チョットのことで気分を害されてお流れと言うこともあったのだろう。
会談は「経済」から「非核化」「成長」に移る。
非核化の本音は? 金委員長の真意は? トランプ大統領はどう見るか。過去の失敗例から楽観は出来ない。慎重論も強い。非核化の真意が分からないからだ。
共同声明も発表されると言うことはすでに事務折衝で大筋で了解されていると言うことか。肝心な所は玉主色の表現で逃げ切る。実績は「やった」と言う事なのだ。
日本政府は右往左往する。28日は文大統領が安倍総理と電話会談、河野外相が韓国、米国を訪問するという。
演出は行き届いている。男女の子どもが花束贈呈したが、38度線から一番近い村の子ども達だという。「新しい時代を開いていこう」というのだろう。
疑心暗鬼の国からこんな笑顔が生まれるのか。笑顔に何か隠れている。そんな気がしてならない。今までも最初は笑顔、最後は破綻の歴史の繰り返しなのだ。
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