2019年4月14日日曜日

今日の新聞を読んで(239):また、米朝会談?何を理解しあっているというのか


又、3回目の米朝首脳会談をやるのか? トランプ大統領は「互いに理解しあっているから期待できる」というが、金委員長は「正しい姿勢で臨むなら」と意味深長なことを言う。第三者が考えると米朝の「溝は埋まっていない」のにトランプ大統領と金委員長2人が何を理解しあっているのか。

もう2回目のような政治ショ―はやめて結果だけニュースで流したらどうか。たとえば2回目会談は「会談物別れ 何が問題だったのか」だけでいいのだ。2日にわたる2人の行動を仔細に報じて何になったのか。誰だって「もっと事前会談で歩み寄れ」といいたいぐらいだった。

過剰な報道は金委員長の手のひらでもてあそばされているようなもの、全世界に自分の存在をアピールする手段なのだ。

2回目と同じような恥をかかないように金委員長は外交の体制を更新し、「当分は核を保有しながら磁力で経済維持する」と経済制裁が緩和されるまで忍耐強く待つつもりだろう。

もう核ミサイルで寧辺廃棄など提案しないかのような発言も繰り返す。アメリカをけん制しているのだろうが、アメリカの関係者はその手には乗らない。

一体なんでこんな北の無法者に振り回されているのか。「北のような小国は何か騒いでいないと忘れられる」と金正日前主席が言ったことがあるが、それが核開発、ミサイル発射という荒業に出たのか。

資金の乏しい国が核を所有する危険、施設が貧弱な場合は事故になれば大変なことになる。さらに核を世界に拡散することにもなる。

核弾頭を搭載したミサイルが米国まで飛んでいく。トランプ大統領は米国民の安全を恐れている。

米国との取引がうまくいかなかったら中国やロシアにシフトを変える。中国、ロシアは国連安保理制裁の緩和を主張しているし、金委員長がロシア訪問を計画している。

米国としては朝鮮半島の主導権を維持したい。だから成果は別として2人が会談できることが重要なのだ。

一方、北が要求する「米国が正しい姿勢でわれわれと共有できる方法論」とは何か。さらに2回目のような提案はしないという。
  
核ミサイル施設の公開はできない。寧辺のような核施設の廃棄もできない。今まで開発し所有している核、ミサイルの廃棄、米国への移送はできない。

でも人道的支援での経済制裁解除を要求する。

こんな交渉が成功するはずがない。それとも朝鮮戦争終結宣言での経済支援の道を選ぶとしたら周辺国は認めないだろう。

トランプ大統領! 二国間交渉ではなく必要なのは多国間交渉なのだ。急ぐ必要はない。困るのは北なのだ。

拉致問題を言うと日本特有の問題とみなされるが、人権問題なのだ。北でも国内で大きな問題になっているし、世界でも同じ問題を抱えている。トランプ大統領に口ぞえを頼めば頼むほど日朝直接会談は遠のくのだ。


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