2019年4月13日土曜日

統一地方選後半へ:盗作だが一句詠めた「安倍総理を名残惜しむか平成桜」と

桜の木のそばに建てられた区長、区議会議員の選挙用ポスター掲示板
東京大田区久が原にて

安倍総理が詠んだ句をもじって「安倍総理を名残惜しむか平成桜」が浮かんできた。真剣味の感じられない緊張感もない安倍長期政権にうんざりなのだ。

テレビニュースを見ていたら桜に囲まれて満面の笑みで安倍総理が「平成を名残惜しむか八重桜」と読んで悦に入っているのを見た。何のことかと調べてみると新宿御苑で「桜を見る会」を開いたときに詠んだというのだ。

「しっかり身を引き締めなければならない」とも付け加えたそうだ。

安倍総理は続けて「令和」に入っても続投意欲満々で「新しき 御代 寿ぎて八重桜」とも詠んでいる。

今まで失言があっても大臣の更迭はなかったが、ここにきて忖度発言の塚田副大臣、桜田大臣の更迭に踏み切った。国会議員の励ます会で「復興より○○大臣のほうが大事」と発言した。対応が早かったのにも驚く。

又、統一地方選前半は議席的には自民党が勝利したが、自民党保守内で分裂、実力者の求心力の低下が専門家の間で指摘されだした。安倍政権を支える麻生vs二階だ。そうでなくても麻生さんは森友疑惑で財務省を混乱させた責任を負わず居座り続けている。

二階さんはポスト安倍が見当たらないのなら「安倍4選」を言い出した。安倍政権に批判的だった自民党OBも賛意を示した。

そこに出てきたのが「令和おじさん」こと菅官房長官がポスト安倍の最右翼という。記者会見で問われてまんざらでもない顔をし「私ではない」と否定して見せたが、実績はある。携帯電話の値下げ発案、塚田、桜田の首切り、拉致問題解決のため担当相として訪米し会談するようだ。

ポスト安倍といわれた岸田さん、石破さん、野田さんに比べても目立つ存在だ。「たたき上げ政治家」で売れば結構いけると思ったが、田舎では何もすることがなく仕方なく東京に出てきて働くというのではなく、跡継ぎを嫌って家を飛び出したというのが本当らしい。美談も素直には信じられない。

安倍長期政権の内政、外交は厳しい。

地方創生、格差是正に向けアベノミクスの「3本の矢」を使うというが第一の矢である異次元の金融政策も2%物価目標には達せず、途中で折れたか目標を誤った。

自らの疑惑であるモリカケ問題は尾を引いて、国会が始まれば野党は追及するという。「はぐらかし」答弁も見え透いている。

外交は得意というがお粗末だ。北方4島返還はプーチン大統領に曲球を投げられて苦戦だ。素直に返還など考えられない。最近は主権を主張するためかミサイル発射、軍事訓練までやりだした。

中国だって尖閣諸島での領海侵犯は絶えない。中国の脅威を煽って軍事費は伸びる。対GDP比1%枠は反故になった。役に立つかどうかはわからないイージスアジョアを出身の山口県にも配置するらしい。F35ステルス戦闘機が訓練中に墜落した。将来は100機以上を配置する計画だったが安倍政権、トランプ政権にもショックだろう。

米朝会談の度にトランプ大統領に拉致問題で口ぞえを頼み「今度は私が金委員長と会談する番だ」と威勢のいいことを言っているが北のメデイアは日本批判を繰り返す。

安倍総理では埒が明かないと菅官房長官が訪米して糸口でもつけようというのか。

G20大阪首脳会談での世界経済の舵取り、消費税増税で安倍総理はどう力を発揮できるか。増税の決断は難しい。麻生さんが求心力を失ったから財務省も強くは要求できない。世界経済が下降リスクがあるときに増税ができるのかと増税反対、さらには減税を要求する意見も多いのだ。

前回の先送りで安倍総理は「次はない」と言って先送りしたが、今度はどうなるか。流通業も準備しているし増税に対する救済策も進んでいる。19年度の予算も含んでいるのだ。消費税増税で竹下内閣の二の舞になるか。

社会保障制度も弱者いじめだ。明日から統一地方選が始まるのだろうが、後期高齢者医療保険料が倍になったと通知が来た。窓口負担は1割から3割にあがっている。

内需拡大は所得の再分配が必要といわれている。大企業の法人税下げ、優遇税制見直し、富裕層の優遇税制見直しで所得の再分配をしなければならないのに自民党政権は手をつけない。

丁度ポストに区議会議員候補者のチラシが回ってきた。「消費税10%は中止」「国保料の大幅値下げ」「暮らし、福祉の充実」を主張しているが、自民党は値上げ攻勢だ。これでは考えさせられる。

市議会議員が区議会議員を支え、区議会議員が国会議員を支える。前半は自民党を地方が支える格好になった。果たして参議院議員を支える区議会議員がどうなるか。

安倍総理が決断しなければならない時は参院選の結果次第だという。それまでにポスト安倍の皆さんはどう対応するか。

政党支持率3~5%のふがいない野党も野党第一党と第二党が何とか協調できる体制を作らなければ共倒れで自民を利するだけだ。野田元首相、岡田元外相もそう提案するのだが、枝野さんなどは主導権争いだ。「自分が何とか」という意識が強すぎる。

一度思うようにさせて参院選を戦い、結果で反省するしかないのではないか。

0 件のコメント: