岸田総理は防衛費増税、異次元の少子化対策などで大ぴらに増税を主張しているが、国会審議では野党議員が新型コロナ対策で「年間50兆円計上していたが今後はいらなくなる」と質問したり、補正予算で作った基金に積み過ぎている者があり、増税の必要はないのではないかと言う質問が目立った。
一方、政府はコロナ禍で膨らんだ予算は国際で措置したが防衛費はずっと続くものだから安定財源で対応したいというし、基金は事業に取り組むことを政府として明らかにする意味があり、基金を積むことに意味があると野党の意見を一蹴する。
これでは増税ありきではないかと思ったら、例の高橋洋一・元内閣官房参与が週刊誌で「岸田大増税をぶっ潰す「令和の埋蔵金30兆円」」と持論をぶった記事(週刊ポスト2023.2.10/17)が目に止まった。過去にも主張していたことではあるが正論だ。それによると、一つ目は「国債整理基金」だ。政府は一般会計から毎年16兆円を積み立てている。他の財源にも使えるもので過去に11回計上しなかったことがあるという。地方にも満期一括償還に備えて同じような積立金があり10兆円に上るらしい。
2つ目は外国為替資金特別会計で158兆円ある。為替介入に今回使用したがドルで保有している。3.11東北地方太平洋沖の復興に使用したという。
3つ目は補正予算などで自治体に補助金がわたっている。会計検査院から4788億円が使用されていないから返却すべきだと指摘されていた。このように使用せず基金残高は8.6兆円という。
そのほかに高橋さんはコロナ禍、円安とはいえ、税収は10兆円増えているではないかと指摘している。
岸田政権は防衛予算、異次元の少子化対策で財源の確保を復興特別所得税の引き下げなどで対応したいらしいが、使われないままに眠っているカネが30兆円もあるのだ。我々の税金だ。政権や中央官庁の意向のままであってはならない。
今国会の予算委員会で野党議員が指摘していたが、もっと真剣に政府は考えるべきだ。眠ったままの資金であってはいけない。
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