外交、政治、私たちの一般生活で危機管理の重要さが増していないか。「言う前に」「やる前に」、その影響を考える力が必要だ。特に要職についている人には我々一般国民以上にその才能が必要になる。
官邸の新井秘書官の同性愛差別発言は大きな影響を来し岸田政権を揺さぶる結果になっている。岸田総理に「言語道断」「即更迭」はそれを表している。官邸でのオフレコ発言だったことから気を許して本音をしゃべってしまったのだろう。自分はそう思っていても政権の方針だ。批判すればどうなるか、どうして常に考えていなかったのか。
秘書官ばかりでない、法相の職務発言、総務相の政治とカネ発言、そして自民党議員の旧統一教会との関係発言は国民の批判を増すばかりだった。
スポーツ、学校での「いじめ」問題は未だ改善の兆しがない。表面化して初めて対応する学校やスポーツ団体にがっかりする。以前は体罰も許されていた時があっただろうが、今は時代が違うのだ。
保育園、幼稚園でのいじめ、体罰、送迎バスでの管理不備も後を絶たない。要因には保育士の不足が上がっている。保育士さんに余裕がないのだ。
企業の不祥事もあとを絶たない。日本を代表する大企業の品質管理、製薬会社の製造工程の違反などは企業の存続にも影響する。会社に良いと思って現場がやったことだろうがISO9000番シリーズを受けていた企業がやるのだからどうしようもない。
東電旧経営陣の刑事裁判では「予見可能性」がなかった。政府機関の長期予測への信頼が問題になり、「経営者の知らぬ、存ぜぬ」が通用し無罪だ。これだけの大災害を起こした東電の放射能汚染事故の責任で経営者が無罪なんて考えられない。系列会社の技術者のシミュレーションを信じて防潮堤のかさ上げなどの対応を取る経営者であってほしかった。
任期が迫っている日銀黒伊田総裁の異次元の金融政策継続は、市場関係者に影響を与え、株価、ローン利率が変動している。新聞報道によると国債が約9兆円の損失だという。年金のも影響するらしい。他人事ではない。しっかりコミュニケーションを保つべきだ。
SNSでの真実と偽情報が問題になっている。表現の自由だから何を言ってもいいのだろうが、発信する前にその影響を考えているのか。逆に反響が多い方がいいとでもいうのか。情報を受け取る側は偏った情報で判断するのではなく、新聞などもしっかり読むことだ。
危険予知で重要なのは交通問題だ。車の運転はしっかりルールを守ることだ。妨害運転などもってのほかだ。事故でも起きれば「未必の故意」で厳罰になることぐらい知っててほしい。テレビ番組の「警察24時」をよく見ている。警察官に職務質問されて「なんであんなこと言っているんだ」と呆れかえる。後で聞かされると恥ずかしくならないか。
そして、最後は外交だ。中国の偵察気球が米本土の上空を飛行する事件が発生した。米国は中国に忠告すると「民間の気象観測だ」と言ったようだが、誰が見ても偵察気球だ。当初米国は撃墜しないと言っていたが、最後は海上に出てミサイルで撃墜した。当然の措置だ。米国は回収して調べるというが、中国は怒り心頭らしい。これでブリンケン国務相の訪中が中止になったが、双方ともに会談は維持したいらしい。
中國、そしてウクライナへ侵攻したロシアは相手国が何かやると「報復措置」を考えると脅す。しかしその原因は中国、ロシアにあることをわかっていないのか。
世の中、一人一人が「危機管理」「危険予知」やって入れ歯をもう少しは住みやすい環境になると思うのだが。
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