何年前か忘れたが、日大アメフト部の違法薬物事件で捜査、問題処理を委託された沢田元副学長が林学長から辞職を求められた事件で、沢田元副学長が1000万円の損害賠償請求訴訟を起こした判決が9日、東京地裁で下され請求棄却 になったが、沢田副学長は控訴するという。
興味ある事件だったので当時のことを少しは思い出す。
沢田副学長はどこかの検察庁の検事正だったが、請われて(?)日大の学生部などを担当する副学長についた。
日大アメフト部に違法薬物疑惑が持ち上がり、沢田氏が検察上がりだから打ってつけと思われ、事件の捜査、処理を任された。捜査中に見つかった薬物をすぐに警察に連絡するのではなく、自分で12日間も保管していたことがわかり、批判を浴びた。
警察に連絡はしたが、担当外の日大出身の警察官だったようで、担当部門に連絡するようにアドバイスされたがしなかったらしい。
12日間も自分で保管していたことが、証拠隠滅などの疑いがあるとメデイアは騒ぐ。林学長は現職のまま逮捕されることは避けたいと沢田さんに辞職を要請したが、沢田さんは何故、自分だけと違和感を持ったらしい。
その後どうなったか知らないが、沢田さんは林学長に辞職を強制されたと、1000万円の損害賠償請求を起こして9日の判決となった。
棄却判決に不服として沢田さんは控訴するらしい。検事という職にあったのだから自ら判断し辞職し責任を取る方法があったのだろうが、なまじっか法律を知っていることで一般常識とは違う判断をしたのだろう。
逆に日大のガバナンス、コンプライアンスの欠如を世の中に巻いた感じだ。
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