朝日新聞 2025.5.7 |
これだけ異常気象に会えば、誰だって地球温暖化が進んでいると思う。朝日新聞の記事でも温暖化対策に89%の人が賛成という。これが多数意見と思うが、個々人の行動はちょっと違うらしい。多数意見が大きな声を上げると今後どうなるか。
平均気温の上昇を2度以内、できれば1.5℃に収めるには2050年までに温暖化原因物質の排出量をゼロにする必要があり、各国が削減計画を公表しているが2100年には1.8から4℃、最大推計で6.4℃ともいわれている。
また、専門家の推計では各国が掲げている削減計画を達成しても目標には達せないという。だったらどうしろというのか。
年に一回、政治家、専門家、温暖化対策団体の関係者が集まって審議するが、いつも問題になるのは先進国から新興国への経済支援だ。今まで決めた資金が新興国にわたっていないという。温暖化対策は新興国の経済支援策なのだ。
その支援金額の大きい米国がCOPから離脱した。公平さに欠けるというのだ。確かに世界第2位の排出量を占める中国の削減率は新興国並みの低さだ。こういう時は中国は発展途上の大国というのだ。インドもそうだ。
こんなことでは地球温暖化など本気で考える人間はいない。
そして、地球温暖化の要因までさかのぼればなおさらだ。IPCCはコンピューターシムレーションの結果、人為影響(CO2や温暖化物質)と自然影響(太陽活動の変化など)を考慮すれば気温上昇の実測値とトレンドが合致するとして、CO2人為説を要因と決定した。
しかし、変なこともあるのだ。人間活動にみられるCO2などの温室効果ガス排出量は増え続けるのに平均気温の伸びが鈍っている傾向が出てきたのだ(ハイエイタスという)。それがコンピューターシミュレーションでは再現できないのだ。
地球温暖化の問題に世界が取り組むときに要因研究が十分なされないままに、政治が先行した。各国が主導権を握るべく、状況が進攻したのだ。
だから、自然変動説を唱える専門家が反対した。1900年代にホッケースチックのように急激に気温が上昇するデータが出されたが的買いがあって取り下げられたこともある。
アラスカ代の赤祖父先生らは自然言動説だ。特に太陽黒点の存在などで太陽エネルギーの存在が大きいという。遠い過去にも今のような異常気温があったというのだ。
赤祖父先生は地球温暖化の要因は5/6が自然変動、1/6がCO2人為説という。最近、鎌田京大名誉教授の本を読んでいたら、地球温暖化対策は火山の噴火などがあると温暖化も一遍に寒冷化になるという。だから対もはバランスの取れた対策を考えるべきだという。自然災害の専門家からの忠告だ。
だからこそ、地球温暖化対策には賛成だが、実際にどう行動するかは明確ではないのだ。
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