2025年6月14日土曜日

日鉄のUSスティール買収計画:進むも地獄、退くのも地獄か

日鉄のUSステイール買収j計画はトランプ大統領の言う製造業の復興、雇用の創出、米国での投資に叶い歓迎すべき買収計画かと思ったが、そうはいかない。買収される側にも鉄鋼産業が衰退しているとは言うが、プライドがあるのだ。

確かに鉄鋼産業などは国家の安全保障にも重要な産業であることはわかるが、鉄鋼やアルミにも高関税をかけるほど米国の製造業は衰退しているのか。

トランプ大統領は「51%の所有権は米国に」「黄金株はトランプに」と言い出した。トランプ政権が重要事項に関しては拒否権があるというのだ。

これじゃ、日鉄が狙っている100%子会社化は難しい。2兆円もの投資をして最新の特殊鋼製造技術を提供するのだから米国政府に自由にされてはたまったものではない。最新技術の漏出の危険もある。

日鉄としては採算性、経営の自由度を考えれば「黄金株」をトランプに持たれてはいけない。

バイデン政権が禁止令を出した機嫌が18日という。それまでに了解が取れなければ日鉄は退くかどうかを判断する必要があるが、800億円という違約金の支払いの発生するらしい。

「進も地獄、退くのも地獄」の日鉄だ。

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