2015年5月8日金曜日

箱根山・小規模水蒸気噴火は大涌谷近辺の火口と見ていいのか、他の場所は

大湧谷の水蒸気噴気 2015.5.8 NHKニュース
箱根山の小規模水蒸気噴火は、大涌谷近辺の火口と見ていいのか。他の場所は心配ないのか。毎日、テレビのニュースで大湧谷の水蒸気噴気の様子を見ると想定されている火口はこの辺かという気になる。常に箱根山を監視している研究所の専門家の考えだから間違いはないだろう。
                           
水蒸気噴火となれば今盛んに噴気しているこの場所だろう。だから300m以内の避難指示が出ているのだ。この範囲では人が住んでいないから被害はない。

大涌谷を震源とする火山性地震も増加、震源もごく浅い場所から5kmと深く、10km下にあるマグマだまりに近づいた。地震が多発すれば岩盤も崩れ、傾斜計では山体膨張も見られるという。

でも、3000年前の噴火であるマグマ噴火の可能性はないのか。

5月5日の夜の地震の震源は芦ノ湖を挟んで逆の西側で、震源深さは5kmだった。今回も大涌谷近辺の小規模水蒸気爆発で終わってほしいと思うが、箱根山火口はどこでも噴火の可能性があるのではないか。

風評被害も出てきて観光客の足は遠のいているようだ。町役場は「ごく限られた地域でのレベル2だ」ということの説明にやっきのようだが、観光客にとってはそうとは言っていられない。

寝ていて朝方、ドンドンドンと突き上げを経験すると黙ってはいられないのだ。

今回のレベル2への引き上げが早かったのは御嶽山の噴火を経験してのことだった。観光業者は自然現象で仕方ないと諦めるが、早くおさまってほしいだろう。これが長引いて商売に影響してくると業者も黙ってはいられないのだ。

損害賠償の話だって出てくるかもしれない。

気象庁、町役場、観光業者などで頭をひねる事態になるだろう。解除の時期を決めるのが一番難しい。2001年の群発地震では収まるまで5ヶ月間かかった。今、専門家が収まるまで1カ月か2カ月と言っているが、医者が患者に安心させるために時期を短く言っているような気がする。

噴気も弱まり、火山性地震も収まり規制解除した途端に、噴火ということも考えられる。


兎に角、箱根は大きな火山噴火の後できあがった地形にへばりつくように開発された観光地だ。災害地であることを忘れてはいけない。そして天災を防止する技術はない。ただ逃げることだ。


【後記】

5月10日 震度2を含む5回の地震が発生した。
17:53 M2.6 震度1
18;07 M3.1 震度2
18:15 M1.9 震度1
18:26 M1.4 震度1
19:39 M2.3 震度1

震源はいずれも北緯 35.2度 東経 139度  5月5日夜の震源と同じで芦ノ湖を挟んで西側
10日 19時39分 M2.3 震度1
気象庁地震情報 震源は大涌谷と反対側
                                         (2015.5.10)

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