2015年5月7日木曜日

箱根山噴火警戒レベル1から2へ:2001年の地震、地殻変動に酷似、小規模水蒸気噴火に至るか

5月5日気象庁発表の地震情報
震源が深くなったことで新しいステージ
に入ったかもしれないという。警戒レベル
が1から2に引き上げられた
箱根山の噴火警戒レベルが1から2に引き上げられ、火口周辺規制で半径300m内は避難指示が出された。今までの情報で考えると2001年の地震、地殻変動に酷似しているようだが、噴気が止まったり、弱まったりすると水蒸気爆発の危険がある。

恐らく御嶽山での経験からレベル2への引き上げを早く決めた格好になったが、規制は始めるときよりも解除するときの方が難しい。2001年は5ヶ月間M0.5~2.9の群発地震の後止まり、8ヶ月後に再びM2.5が起きた。

気象庁の「箱根山有史以降の火山活動」では12世紀後半から13世紀頃大涌台付近で水蒸気噴火をしたというが、3000年前に大噴火したそうだ。

2001年はM2.8,箱根山を中心に膨張の地殻変動、群発地震発生直後から噴気地帯が拡大、大涌台の蒸気井の噴出の勢いが増したという(同上)。今のところ今回も同じようだ。

気象庁の会見では、5月5日の夜の地震で、今までの震源の深さより更に深くなった(5km)ことで何らかの新しいステージが変わったという。4月26日から5月5日までの出来事とは違うことが起っているというのだ。

確かに、テレビの報道を見ると今まではマグマだまりからの高温ガスで地下水が熱せられ極浅いところで小さな地震が発生していたが、地下約10kmマグマだまりにマグマが供給されマグマだまりも膨らみバランスが崩れ5月5日の夜は、よりマグマだまりに近い5kmのところが震源になった。割れ目もでき今まで水蒸気が出ていなかった場所でも噴気が見られるようになった。

このまましばらく続いて止まるか、京大名誉教授の石原先生は噴気が止まったり、弱まると水蒸気噴火が起きると警告している。

観光地だから大涌谷へ入ることが出来ないのは痛手だろう。こういうところは過去に火山の大噴火で出来た地形に温泉街などがへばり付き出来上がった観光地だ。観光地はどこも何らかの災害地なのだ。それなりの注意が必要だ。

3年前に行ったが、どうなっているのか行ってみたいと思うが落ち着いたらのことだろう。


関連記事

2014.10.7掲載
次に起きる火山噴火:富士山、箱根山、日光・白根山、草津・白根山、御嶽山のマグマ噴火が危ないか

2012.10.22掲載
箱根山が噴火するのか:前回より富士山300年、箱根山3000年経つが

0 件のコメント: