2016年2月28日日曜日

民維合流:野党再編の糸口か、無理筋か

ゴタゴタしていた民主党と維新の党の合流が急遽決まったようだが、野党再編の糸口になるのか、無理筋になるのか。参院選を控えて遅遅として進まぬメデイア報道に両党の指導力を発揮したい岡田代表、松野代表のトップが取り敢えず合流の動きを作ったのではないか。

成功するためには党名、旗印となる主たる政策の合意が必要なのだが、民主党には「民主」を入れろといってみたり、全く新しい名称を維新の党は要求しているようだ。政策も党の存亡に関わりそうな政策では一致が必要だ。

更には、支持者の組織をどうするか。大票田の連合などの組織票をどう維持していくかだろう。

保守系とリベラル系議員が混在する党にあっては頭の痛い問題だが、昔の自民党を考えたらどうか。自民党には保守、リベラル混在で自動的に政策も調整され長期政権を維持できた。社会党や民主党など革新党はあったがその存在は段々薄くなっていったのではないか。

その自民党では農協という組織を通じて農民の票を維持できた(今は農協の組織見直しで自民党と農協の関係はどうなっているか分からないが)。その農協を連合に変えて考えてみたらどうか。地方で各議員が労組員としっかり組織を固めることだ。

共産党との関係は難しい。共産党アレルギーは各党にある。地方の市議会では共産党議員が活躍している。日常活動を通じて組織がしっかりしているのだが、野党再編は難しいのでは。

おおさか維新の会は憲法改正、道州制などを掲げるが地方政党だ。今は生き残りをかけ安倍政権寄りの動きをしているが安倍政権が終われば捨てられる運命ではないか。更に大阪は自民党大阪府連とはうまく行っていない。将来自民党への合流は無理だろう。候補者応募も激減し候補者難から消滅する運命ではないか。

小沢さんはどうなるか。政治家として昔のイメージが悪すぎる。民主党政権時代、権力の二重構造は政権の寿命を短くした。もっとしっかり政権を支えていれば状況も変わったのではないか。

又、民主党政権になって不運も続いた。鳩山さんはその資質を欠くと言われていたが、二転三転した普天開移設、県外移設は政権について間もない民主党にとって官僚に騙された可能性がある。

菅さんは市民運動家出身と言うことで期待されたが3.11大震災は不幸な出来事だった。非常事態で自民党総裁の谷垣さんを副総裁で迎え入れ震災対応に当たらせようとしたが、自民党の「民主党に益する」という狭い了見で失敗に終わった。成功していれば又違った展開になっていたのではないか。

3番目に総理になった野田さんは評価出来る政治家だ。ただあの時は「何時、解散するのか」の政局だったのでこれも不運だった。そういう事態を作り上げたのも自民党なのだ。

民主党政権時の醜態(?)がイメージとして強く世論調査でも民主党の支持率は10%をかける体たらくだが、国民がしっかり見直す必要があるのではないか。

今回の民主党、維新の党の合流は野党再編に向けては糸口よりも無理筋のようにも思えるが、議員の私利私欲ではなく国政を考え野党再編に向け一歩となって欲しい

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