2016年2月20日土曜日

あのシーンをもう一度:19日の衆院予算委員会での野田vs安倍

あのシーンをもう一度? 19日の衆院予算委員会で民主党・野田元総理と安倍総理の論戦をNHK国会中継で聞いた。野田さんは「20121114日の党首討論で交わした約束の中身を覚えているか」となかなか進まぬ定数削減の選挙制度改革を「口約束だったのか」と質問した。

あの201211月の野田政権当時は「何時解散するか」が大きなテーマだった。なかなか解散せず政権のたらい回しで乗り切ろうとする民主党政権に批判が高まっていた。

野田総理(当時)が「約束してくれるなら明後日16日に解散します」というと、自民党・安倍総裁がチョッと驚いた様子だったが「解散ですね 約束ですね」と解散を勝ち取った興奮がテレビ中継を見ていても伝わってきた。

今回の質疑で野田さんは「交わした約束の中身を覚えているか」との質問に安倍総理は「0増5減を実行した」など長々と応えていたが、野田さんは「何時もこう言う調子なのか」と委員席を見渡した後、「私の聞きたかったことは約束の本質的な中身だ」とたたみかけた。

野田さんは、「安倍総裁が13年の通常国会で定数削減を含む選挙制度改革をしっかりやると約束したから解散を約束したが実現しないままに今に至っている」と「満身の怒りを込めて抗議したい」と主張した。

定数削減、選挙制度改革は、現役国会議員の死活問題でもあるとは思うが国民に取ってはどうしてもやるべき政治テーマだ。

10削減について自民党案は先送りの方針を打ち出したが、急遽、野田さんと質疑がある事で安倍総理は「先送りせず10削減を決めていく」と言い放った。野田さんとの質疑は一歩前進に役立ったのだ。

今まで適当なことを言って先延ばししていた安倍総理も「約束」と言われて後に引けなくなったのだ。後ろめたいこともあったのだろう。

10削減の拘らず、徹底した削減を行うべきだ。
更に、野田さんは実質成長率の比較をフリップで説明していた。野田さんが総理の時の平均成長率が1.7%、一方安倍総理の3年の平均成長率が0.6%でアベノミクスの効果が出ていないのではないかと質問したのに対して相変わらず安倍総理は言い訳をやっていた。

アベノミクスは、すでに破綻していることは海外の専門誌でも指摘されていること。

金融政策に頼らず規制改革、成長分野への助成などが必要と言うが「内需不足」、人口減はどうしようもなく企業は海外へ投資している。

私は、野田さんは「前に進む政治」をやった政治家だと評価している。当時は「何時解散するのか」ばかりが政治テーマになっており野田さんもやりにくかったと思う。


19日の衆院予算委員会で野田vs安倍
テレビ朝日 報道ステーション 2016.2.19
野田さんは開口一番「私を覚えていますか」と言ったが、たびたび出て来て存在感を示して欲しいものだ。

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