2021年8月30日月曜日

政局を読む(3):下村氏出馬辞退でどうなる自民党総裁選

 ついさっきまで総裁選出馬を言っていた下村政調会長が菅総理との会談後に断念したという。最大派閥の細田派と言っても実質的派閥の長である安倍さんが表面上は菅支持(?)、また現政調会長と言う立場であれば、菅総理から「出馬するなら政調会長を辞任しろ」と言われても仕方ない。

20人の推薦人を集めるのも大変だろうし、今まで「総理にふさわしい人」に上がってもいない。出馬しても勝ち目はない。むしろ今後のチャンスを狙ったのだろう。

高市さんも女性初の総裁、総理とうたっているだろうが、今までも小渕さん、野田さんなど女性なら誰でもいいのだろう。20人の推薦人集めが大変だろう。

2人が辞退したことで反菅票が分散することがなくなり岸田さんにとっては有利だ。

ところが、一度は「この時期に総裁選をやることが国民に理解されるか」と出馬をしない考えを示していたが、相変わらずの地方の人気、反菅の声を聴くと出馬するかもしれない。

そうなると岸田さんにとっては不利になるだろう。

菅vs岸田vs石破の三つどもえ、先の総裁選と同じ構図になる。先の総裁選は7派閥のうち5派閥が菅支持で動いたので、菅さん圧勝だったが、今回は若手議員で反菅が多い。選挙を控え「菅さんでは勝てない」と訴えている。

現職総理が総裁選で負けることは本人にとっても自民党にとっても恥だ。そのことに気づき菅さんが出馬辞退するかだ。強行すれば石破、岸田、菅の順で、石破さん、岸田さんの決選投票か。

石破さんの経歴で自民党が野党で大変な時に離党し、その後復党したことがマイナスに働いている。

岸田さんは宏池会を復興させる責任を負っている。麻生派がどれだけ応援できるかだ。




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