朝日新聞2024.3.25 |
南海トラフ巨大地震、首都直下地震の30年以内の発生確率70~80%でいつ発生してもおかしくないが、震源域内で規模の小さい地震は発生しているが本震はいまだ発生していない。そんな時に確率情報として朝日新聞2024.3.25「地震リスク 難しい伝え方」が目に留まった。
南海地震の先の発生は1946年の昭和南海地震で、既に77年たっている。通説では100~150年間隔とすると「そろそろ?」と思う。70%というといつ発生しても不思議ではないのだ。
しかし発生時期も専門家の間で見方が違うのだ。一番近いのは2034年だ。室戸市の室津港の岸壁の隆起周期から時間予測モデルでの数値だ(朝日新聞2024.3.25)。10年後になる。
しかし他の地震のモデルは「単純平均モデル」を採用しているので南海巨大地震の予測とは違う。これで予測すると確率は20%になるのだ。70%から20%に落ちたとしても「いつ発生するかわからない」ことに変わりはないが、伝え方によっては「一安心」となり警戒感が緩む危険があるのだ。
一方、派生時期となるとこれも専門家の間で諸説がある。
朝日新聞2013.7.18 |
早い時期としては先の2034年があるが、もっと先という説もある。東大地震研の瀬野先生は、今までの南海トラフ地震を発生メカニズムごとに「宝永型地震」と「安政型地震」に区分して検証した結果、次の巨大地震は「安政型地震」で、発生は200年以上先というのだ(「地震」第64巻第2号 2012.1,朝日新聞2013.7.18)。
どちらかというと200年先に「ゆっくり来い」と言いたいところだ。
一方、NHKスペシャル「南海トラフ巨大地震の最大シナリオにどう備えるか(2023.3.4)」で「半割れ」で2度巨大地震が襲来するから備えよ」というのだ。最近の例では1944年昭和東南海地震M7.9,1946年の昭和南海地震がある。1日から3年の間に2度襲われるのだ。
早くて10年後、遅くて200年後、半割れで2度巨大地震を経験する確率が高そうだ。
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2019.7.11掲載
気になる南海トラフ地震予知:事前発表5.8%、発生確率19.7%、的中1% www.yamotojapan.blogspot.com/2019/07/blog-post_11.html
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