2018年3月9日金曜日

南北融和:危うい文・大統領の2人の特使、タダノ使い走りか


韓国、文・大統領の南北融和策は一見前進しているように見えるが大統領特使の2人を見ると、何やら危うい感じがする。タダの使い走り、メッセンジャーボーイではないか。満面の笑顔で歓待される姿に今までの北朝鮮の行状が重ならないのだ。

北は文・大統領の早い時期の訪朝、米国との対話を希望しているようだ。そのためには「非核化」という高いハードルがある。文・大統領の訪朝の前に米国の了承が必要になる。2人の特使はその前段階の露払いだろう。

南北朝鮮、アメリカばかりではなく、我が国日本も重要は関わりがある。拉致問題があるし、核開発、ミサイル発射は我が国の安全を脅かす。

我が国の対北朝鮮対策も制裁強化で進んでいるが、対話が何処まで進むかは重大な関心事だ。トランプ大統領に頼っていてはいけないというが、他に手がないのだ。

ところで、北と2人の特使の会談では「非核化」「核/ミサイル開発凍結」と望むテーマが表明されたが、「体制の安全」などを含め課題は大きい。

核・ミサイル開発凍結と言っても南北融和対話が行われている限りだろうし、確認手段が怪しい。IAEAの監視団を受け入れるのか、核は持つのか。

体制の安全では「金王朝を認めろ」と言う事だろうが金王朝を認めてどういう南北統合が出来るのか。統治方式が違えば統合などあり得ない。

更には人権問題がある。国民を難なく殺害する行為を世界は認めない。テロ国家に変わりはない。あの金委員長の笑顔から政敵を虐殺する姿など想像ができない。

今(3月9日8時半頃)、訪米した特使が記者会見し、「金委員長はトランプ大統領と会談したい」と伝えたという。トランプ大統領は「5月末までに」と言ったそうだが、前提条件の「非核化」のハードルがどの程度なのか。相当高くなっていると思えるが。

トランプ大統領は攻撃と言って見たり対話と言って見たり方針が定かでない。それに対北朝鮮対策の専門家があやふやだ。

北の金委員長だって何故今、対話を申し込んだのか。今までは核ミサイル開発と経済の両路線を推進していたが、核・ミサイル開発には一段落したので、今度は経済に重点を置く気だろうが、そこは韓国、米国、日本の協力が必要だ。制裁強化で国民生活は疲弊している。このまま放置すると飢餓のために暴動が起きる可能性も心配しているのではないか。

過去にそういう事態も想定し金正日、金正与氏が偽パスポートを作成したことが明らかになっている。

金委員長の本気度、トランプ大統領の本気度が問われているが、過去に幾度となく対話がなされ冷水塔を破壊してまで北は本気度を示したが、何があったのか、再構築し今まで核開発が進んでいる。

金委員長は鼻血作戦、斬首作戦を心配しているようだが、全てが自分の事としてだ。北朝鮮の国民のことを考えた米朝会談ではない。

トランプ大統領にとっては安易な行動は止め、しっかり様子を見る事だ。北が約束を破るときは韓国、米国にその原因を求めるのだ。

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