2019年1月16日水曜日

衆参同日選挙?:安倍総理に頭の片隅ではなく、ど真ん中にあるのでは


衆参同日選挙が本当にあるのか。安倍総理は「私の頭の片隅にもない」と発言していたが「頭のど真ん中にある」のではないか。いつも自分が不利になると民意を引き付けるために大義名分なき解散に打って出る。

17年秋の臨時国会冒頭での解散総選挙を思い出す。当時は「モリカケ」問題で窮地に立った。野党からは国会開催を要求されながら開催せず憲法違反の疑いもかかっていた。民主政治を踏みにじる政治手法は安倍総理の18番なのだ。

悪いことに国民が何ら批判せず、安倍総理の術中にはまり自民党に大勝をもたらした。

今までは日本経済立て直しで猪突猛進で進めてきたが、ここに及んで内政、外交に行きつまり感が出てきた。安倍総理も年頭のあいさつで「しなやかな寛容と謙虚」な政治姿勢を訴えざるを得なかったのだ。

この政局を打破するためには、安倍政権再任の民意を得るしかないのだ。

最近の状況を見ると、「モリカケ」問題は未だ国民の80%が安倍総理の説明に納得していない。野党も追及を続けるようだ。国会での追及を避けるために海外を飛び回るスケジュールに哀れさを感じる。

厚労省の不正も続いているようだ。働き方改革でのデータ不正使に今回は勤労統計の偽装が明るみに出た。全数調査していなかったのだ。雇用保険も過少支給で「消えた年金問題」の再燃か。

辺野古移設問題では安倍総理は「サンゴを移設した」と発言していたがうそだったようだ。

あれほど力を入れていたアベノミクス、株高、円安政策もトランプ大統領の「保護主義」が席巻し株安、円高傾向が出てきた。米中為替戦争、FRBの利上げ速度を落とす政策が影響しているとはいえアベノミクスも破たんだ。

おまけに物価2%を達成するまで異次元の金融緩和を日銀は続けるというが先進中央銀行の縮小、出口戦略に後れを取っている。安倍総理は自分の任期中にめどを付けたいというが、自分が物価2%にこだわっているために日銀が動き難くくなっているのではないか。

北方4島返還は何故か、怪しくなってきた。プーチン大統領にやられたようだ。日本政府の意向に反してロシアは「主権」を問題視する。日本は首脳会談で打開したい考えのようだが、それはあくまで日本式の考え方。プーチン大統領に通用するはずがない。

ライフワークと言っていた北朝鮮との拉致問題も北が安倍政権を相手にしてくれない。安倍政権の期待はトランプ大統領の口添えだけだ。おまけにただでは請け負ってくれないトランプ大統領だから、米国からの軍備の購入はうなぎのぼりだ。

お隣の韓国とは最悪の状況下にある。文大統領はどうしたのか。

消費税増税も中国経済の失速で世界経済にリスクが出てきた。再度の先送りがあるのか。

後になればなるほど安倍政権にとっては不利な材料ばかりだ。

安倍総理はG20大阪で存在感を出したいようだが、トランプ大統領の「保護主義」と他の先進国の「自由貿易」とをどう調整していくか。先の伊勢湾サミットでは「世界経済に危機が迫っている」と合意を得ようとしたが他の首脳が同意しなかった。一人よがりの経済見通しだったのか。

あの時はオバマ大統領の広島訪問をうまく利用できたが、トランプ大統領とはどんなハプ二ングを用意しているのか。

いつも問題になるのだが、衆参同日選挙になると野党はどういう戦いになるのか。

1人区では野党共闘も難しいらしい。いつも主導権争いだ。

民主政治を揺るがす安倍政権打倒、原発反対で戦うしかないが、「安倍総理は信用できないが、他の内閣よりマシ」という民意をどう打破するか。とりあえず国民民主でも、立憲民主でも構わない。野党に投票し議席を拮抗状態に持っていくことができないか。

安倍総理の言う「しなやかな寛容と謙虚な政治」に騙されてはいけない。そんなことが急にできる男ではない。



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