2019年1月24日木曜日

今日の新聞を読んで(210):日ロ交渉を急ぐな! 千島海溝沿い地震を待て 


朝日新聞 2019.1.24
安倍総理は「前のめり」状態だが、日ロ交渉、特に北方4島共同経済活動は急がない方がいい。十勝沖から北方領土にかけて千島海溝沿いでM8.8以上の巨大地震が切迫しているのだ。折角の経済投資も巨大地震で吹っ飛んでしまう。日ロ交渉は巨大地震発生を待った方がいい。

23日に安倍総理が訪ソし、プーチン大統領と日ロ首脳会談をしたが大方の予想通り具体的な進展はなく、「交渉の難しさ(安倍)」、「長期化(プーチン)」をにおわす。

それでも安倍総理は大阪のG20で北方4島領土問題で道筋を付けたいと考えているようだが安易な考えは通用しない。

担当者である外相会談で浮き彫りになった課題を首脳会談で打開できると考えているのは日本の指導者ぐらいだ。首脳会談で不透明な事項がロ外相の口から漏れ出る状況に誰だって交渉の難しさを理解できる。

平和条項締結を加速させることを確認したというが詳細には言及せず、個人的親密さに騙されてはいけない。共同記者会見で「相互に受け入れ可能な解決策」と言うが日本、ロシアの思惑は大違いだ。どうやって調整できるのか。

担当者である外相会談が2月中旬に予定されているというが、「北方4島での共同経済活動の早期実現」、「元島民の墓参」がテーマらしい。

プーチン大統領は国内経済の沈滞で極東開発は日本頼み、安倍総理も前のめりで経済活動に利用されている。

しかし、チョッと待った。

朝日新聞2019.1.24によると、北海道沖から北方領土にかけて震源域が300kmの千島海溝沿いにM8.8の巨大地震の発生に「切迫性」が出ているのだ。当然に巨大津波に襲われ北方4島は壊滅に近い被害が出るのではないか。

直近では17世紀に発生しているので発生間隔の340~380年はすでに過ぎている。さらに3.11東北地方太平洋沖地震の前の状況と酷似しているのだ。

研究者によると2008年以降付近の地震は静穏化していたが2015年から回復傾向にあるという。近くの変動にも異変があり沈降が続いているがいつかは隆起するのだ。

北方4島が地震、津波に襲われるとロシア単独では復興はできないだろう。日本が手を差し出さなければロシアは4島を放棄するかもしれない。その時がチャンスだ。

安倍総理の下手な政治生命をかけるより、こっちの方が余程日本の希望する事態に近いのだ。

無理な妥協はするな! 無駄な経済協力をするな! 待てばチャンスはある。

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