2019年1月19日土曜日

再び米朝首脳会談?:トランプ大統領、金委員長の言動に迷わされるな


2回目の米朝首脳会談が取りざたされているが、米朝高官会議、南北会談の積み重ねや親書の交換でも「深い溝」は埋まらないか。前回は首脳会談の内容がはっきりしなかったが、案の定アメリカ、北朝鮮に思惑の違いが出た結果、制裁が曖昧になった傾向がないか。

今日、北の金英哲党副委員長とアメリカのポンペオ国務長官との米朝高官会議が実施された結果だろうか、来月2回目の首脳会談を開くと発表した。場所は後で発表と言うがベトナムなどが候補地に挙がっているようだ。

しかし、米国は非核化に向けた確かな進展までは制裁を継続するという姿勢だが、北は6月の首脳会談の合意に反する都アメリカを批判する。

一方で、韓国の文大統領も3~4月にかけて南北会談をするという。金委員長がソウルを訪問するというのだ。文大統領は早期の制裁解除を訴えている。自分も北朝鮮出身という理由で制裁解除、南北統合に前のめりだ。

劇場型セレモニーで金委員長の機嫌を取っても非核化への具体的進展は望めない。金委員長は自分はこれだけ大事にされていることを北の国内に示すのが第一で、トランプ大統領にしてみれば金委員長と対等に話し合えるのは自分だけに満足しているのか。

当面、アメリカにミサイルが飛んでこない事だけでも目的を達成しているとみるのか。

トランプ大統領は「会談を楽しみにしている」と言えば、金委員長は「いつでも米と対座する準備は出来ている」という。成果は2の次か。

米国の高官は北朝鮮の思惑とは違い、成果が見えず慎重な姿勢だ。

米国は査察など非核化へ向けての措置の実行、核弾頭リストの提出を求めるが北は早期の制裁緩和を要求し拒否する。これでいて首脳会談で溝が埋まるのか。

2人の言動に振り回されず冷静に北朝鮮問題に当たるべきだ。

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