2019年1月16日水曜日

ゴーン容疑者の保釈却下(2):弁護人は方針を間違っていないか


勿論、今の状況下でゴーン容疑者の保釈は認められないが、弁護人が方針を間違ったのではないか。ゴーン容疑者は「日産に実損なし」「弁護士に検討させた」ので「私は無実だ」と言うのだ。だから「保釈しろ」と言うのだろう。

特別背任であるサウジの実業家は「関係を否定している」と言うが、保釈すれれば「口裏合わせ」の危険もある。

「日産に実損を与えていない」と言うが「実損の発生する恐れがある」場合も成立する。

ゴーン容疑者があらかじめ「弁護士に検討させた」というが、弁護士は外人弁護士で日本の法律に通じていたわけではない。「グレーゾーンもOK」と見たのではないか。

新聞報道では保釈後フランスに居住を希望していたらしいが、国外逃亡の恐れが大いにある。「フランス政府が保証する」なんてばかげていないか。

弁護人は特捜部長経験の大物ヤメ検というが、もっとゴーン被告に日本の制度、法律について説明すべきではないのか。

ゴーン被告は日産を立て直したという国際的カリスマ経営者と有頂天になっているようだが、「郷に入れば郷に従え」が国際経営者の鉄則だ。自分が評価されるのは最初に3~3年の日産での業績であって、それ以降は自らの「貪欲さ」をだした最悪の経営者なのだ。

日本の専門家も含め皆が日本の司法制度を批判しているのを良いことにいい気になっているが、もっと自らの犯罪を見つめ直すことだ。

フランスには「推定無罪」があるというが日本にもそういう考えがある。

裁判で名誉回復を図りたいのであれば、自己都合ばかり主張していてはどうしようもないのだ。

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