2019年5月22日水曜日

知らぬ間に劣化する自民党?:このまま安倍総理の政治手法を許していいのか


何やら永田町が騒々しくなってきた。萩生田さんが「W選ありき」のアドバルーンを上げると与党、野党それぞれ右往左往、公明党は当然反対だが、二階さんは「関係者が軽々しく言うな」と怒っては見せたが、当然に前提にはあるのだろう。

菅官房長官が記者会見で「消費税延期が大義名分になるか」と質問され「当然ありうる」と答えたが、後で言い訳をしていた。

肝心の安倍総理は、以前は「頭の片隅にもない」と言っていたが今はどうなのか。「消費税増税は予定通り」ともいう。では解散の大義は「憲法改正」か。

しかし一方で自民党は麻生、石破、細田派がそれぞれ政治資金パーテイーで金集め、立憲民主の枝野さんも単独では政党支持率が上がらないとみて野党共闘を模索しているがいろいろ事情があるらしい。

野党がもっとしっかりして再編に向けて動いていればW選も面白いと思うが、今やられると安倍総理の思うつぼで野党潰しになる。総選挙の大義名分なんて安倍総理にとっては何でもありなのだ。

それにしてもこれ以上安倍一強政権が続けば自民党はどうなるのか。有権者は政権の安定を望んで自民党支持が高いが、自民党も安泰ではない。

自民党国会議員は全員が安倍支持のように見えるが、安倍総理は出身派閥の細田派以外から自分を支持する議員、考えの同じ議員を要職につけ反安倍の動きを皆でけん制しているから全員が安倍支持のように見える。

反対は石破派ぐらいだろうか。その石破派のパーテイーに安倍総理が出席していなかったことが憶測を読んでいるが当然なんだろう。20人に満たない弱小派閥、大臣の席も与えていない。しかし、地方では人気があって目の上のタンコブ的存在だ。

また、安倍総理はことあるごとに「悪夢のような民主党政権」と政権交代での旧民主党を批判する。メデイアの世論調査で安倍政権の支持理由に「他の内閣よりマシ」がある。そこをついて野党を叩いているのだろう。懐の狭い安倍総理に唖然とするが国会審議の場でも総理席から不規則発言を繰り返す節操のない人物だ。

その細田派も97人と言う陣容で最大派閥だが、要職につく議員はなく、ポスト安倍もいない。派内では若者を中心に不満がたまり分裂の危機にあるというが、田中角栄さんが依然、100人を超えると分裂すると言ったことがあるがそろそろ細田派もその限界か。

安倍長期政権で緩んだのか、失言多い。驚いたことに「失言防止マニュアル」が作成され配られた。

麻生さんは失言王、桜田さん、「忖度しました」の国土交通副大臣、「3.11が東北でよかった、関東だと大変なことになる」と発言した大臣もいた。数えきれない。

これらの失言もフレーズを切って聞くとまずいが、全体の文章を考えると良いことを言っているのだ。後で「訂正し、撤回する」と言うがいいことまで撤回されては何だったのかと言うことになる。

更に安倍総理は自分自身で支持率を上げることができないとみると、アメリカ大統領を最大限に利用する。先にはG7伊勢志摩サミットで日本を訪れたオバマ元大統領が広島を訪問するとなったら自分も広島に同行し献花まで真似してしまった。ここは誰が見てもオバマさんが一人の方が良かったと思うはずだ。

今度は国賓としてトランプ大統領が令和に入って初の国賓として訪日する。ゴルフ、相撲の間に首脳会談するらしいが驚いた。共同声明の予定なしと言う。どうも裏に理由がありそうだ。

日米貿易交渉で当初トランプ大統領は5月中に成果を要求したが、国益を害するような内容もあるために参院選後に引き延ばす算段に安倍総理は出たのだ。

国内では相手を攻撃し、外交ではまずいことは隠す。でも安倍政権は隠してもトランプ大統領のツイッターで暴露されてしまう事例が多い。

こんな調子で振り回されていてはキリがないが、メデイアも遠慮気味の記事しか書かない。官邸で睨みを聞かされているのだ。メデイアの要職にあるジャーナリストは安倍総理との会食もする。とてもではないが民主主義政治とは程遠いのだ。

きたるW選では何とか野党を支持して少なくとも議席数で拮抗する状況を作れないものか。

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