2019年5月23日木曜日

今日の新聞を読んで(251):NHK報道は「政権寄り」と考えればそれなりの意味が


NHKの報道は「政権寄り」と考えてみればそれだけの価値はあるのではないか。NHKは税金で運営され、人事も政権が握っている。誰だって中立、公正が期待できるとは思っていない。

朝日新聞(2019.5.23)「長期政権の磁界 縮まるNHKとの距離感」で板野さんが専務理事で返り咲いたことで再びNHKとの距離感が問題になった。

NHKの報道が「政権寄り」と言われて久しい。作家の百田さんが経営委員になったり、籾井さんが会長に就任し「政権が右と言えば右」と発言して顰蹙を買った。

一方、退任した会長が一番苦労したのは「政権とどう距離を取るか」だったと記者会見で発言していた。2人の会長を比較してどちらがNHK会長にふさわしいかは歴然としていたが政権にとっては視聴者の考えと違ったのだ。

籾井さんの就任以来、NHK受信料の支払い拒否などがあったが、現在は順調に視聴率を伸ばしているというが問題もありそうだ。

板野さんの専務理事復職は問題がありそうだ。報道番組にどう口出しするか。あれだけ評判の良かった「クローズアップ現代」も廃止したほどだ。

41日の「ニュースウォッチ9」に安倍さんが出演し抱負を語ったそうだが、安倍総理が出演するのは問題ないが、政権の都合のいいことを話すのは当たり前だ。

視聴者もそう考えて聞かなければ意味がない。

更に公正、公平な報道を旨とするのであれば、すぐに野党の代表も出演させ抱負を訴えさせるべきではなかったのか。そういう配慮がNHKには欠けていないか。もちろんTOPが非難されるべきだ。現場のスタッフはそのことぐらいわかっているのだ。

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