2019年5月23日木曜日

テレ朝「ポツンと一軒家」視聴率第2位の19.8%、何が面白いのか


テレ朝「ポツンと一軒家」が視聴率を見ると19.8%で第2位という。いつみても面白いがどこに人気があるのか。私も歳で親父の実家は山奥とは言えないが昔13軒だった部落は今は6軒で立地が変われば限界集落になる。

だから山奥の一軒家に夫婦でどのようにして暮らしているのか興味があるのだ。

番組ではGoogleで検索した山奥のポツンと建つ一軒家を調べる。周りは山で道もわからない。でも家の前が開かれているので田んぼや畑がありそうだ。そんな家を探し求めるのだ。

先ずスタッフがポツンと一軒家の写真を持って近くまで車で行き地元の人から住んでいる人の情報と行き方を教えてもらうのだ。

最近は何かファンが増えたのか、「テレ朝のポツンと一軒家」と言えば「知っている。よく見ている」と笑う。写真を見せながらこの家に行きたいという。「名前」「夫婦」住んでいるか」「どう行くのか」と尋ねると、元区長、村長経験者が「後についてこい」と軽トラで案内してくれるケースが多い。

スタジオでは所さんが「案内してくれるなんて楽だねー」と笑う。

案内人は軽トラですごいスピードで走る。スタッフッは「危ない危ない 気を付けていこう」と言う。

場所によってはポツンと一軒家に住んでいる人が自分で開き、維持管理している道もある。溝にごみがたまると雨水が道にあふれ道路を傷めるので時々掃除するそうだが、反対側が崩れている箇所もある。

住んでいる人は大体夫婦のようだが、最近妻が死んだという男性もいた。慣れたとはいえ寂しいだろう。それでもここを離れない。住み慣れた場所は離れにくいのだ。そうだろう年をとって新しい知った者もいないところにはいきたくないだろう。

でも、体が動かなくなった時にどうするのか。そんなことを心配するのは邪道か。

どうしてこんな山奥に暮らしているのか。一番聞きたいところだ。

先祖から預かった建物、田畑、周囲の山林を守りたいのだ。ふもとでは田んぼなどでは補助金も出るが山奥では出ないので祖父が一人で開墾したという。小さい面積なので機械化ができず小さな耕運機での農作業だから時間がかかる。

ある人はこの辺一帯の山林の所有者だ。昔は木を切って、ふもとへ運んでいた。切り出し、運搬は非常に危険な作業でカネがかかったという。外材が安く入ってきて競争できなくなった。

結婚してずっとここ住んでいる夫婦に聞いた。「何時結婚したのか」と「20歳の時にここに嫁にきた」という。今だからこんな環境だが昔はもっと大変だったのだろう。「でも父さんが優しかった」と笑う。写真を見せてくれた。大体が嫁いできた家での結婚式だ。自分たちの結婚式の写真と、先祖の写真は大切に保存している。

私の子どもの時は皆そうだった。中には地元の著名人の家でやる場合もあった。

皆そろって言うことは「この光景が一番のごちそうだ」と、縁側に座っての家の周りの情景を喜ぶ。朝、晩、雨上がりの光景は素晴らしいことが想像できるが、今は異常気象だ。怖くはないのだろうか。常識で考えれば山崩れの危険もあるが、谷ではなく、山の頂上付近だからその心配はないのだろう。昔の人はそこのところも考えての生活なのだろう。

買い物はどうするのかと聞くと、週に一回ふもとに住む子供が来るまで迎えに来るという。野菜類は庭先に十分ある。

ところによってはサル、イノシシ、シカなどの被害があるらしい。ネットを張っている。

古い家だが、うまく利用している人もいた。子供たちの山村教育の施設に活用するのだ。

土間のかまどがありご飯を炊く。釣った魚(?)を囲炉裏で焼く。風呂は懐かしい五右衛門風呂だ。鉄の風呂釜なので熱い。うまく丸形に作ったすいたの上に乗って湯に沈むのだ。

スタッフも経験した。最初はぎこちなかったが大家さんがうまく説明していた。湯に沈み、開けっ放しの窓から見える光景に満足のようだ。

寝るときは蚊帳を張るらしい。子供なら喜んでキャーキャー言いながら張るだろう。私の子どもの頃も蚊帳だった。蚊が入らないように張らないといけないし、出入りも特に注意だ。蚊帳のすそを持って揺らし蚊を追いやってからスーッと入らなければならない。

懐かしいものを見せてもらった。

最近は伊豆の山奥の一軒家がテーマになった。例のごとくスタッフが住民に案内されて近くまで言ったが、不在だ。聞くところによると伊豆の海岸の付近に住んでいるらしい。住所と名前、電話番号を聞いてスタッフが連絡した。「1時間後に来るという」約束が取れた。

道路わきのガードレールが切れたところから川底に向かって降りていく。この道は自分で作ったという。小さな川を鉄パイプで作った橋を渡り少し上ると目的の家だ。夫婦で迎えてくれた。ログハウスのようなつくりの家だったが丸太は今来た道を1本1本担いで運んだそうだ。1日に板を2枚ずつ重ねていく作業を続けたのだ。

伊豆の海岸ではダイバーをやっていたそうだが危険なのでこちらに別荘を作ったらしい。大きな家だ。電気は自家発電だが燃料もいるので電気の使用は節約しているという。テレビもそんなに見ない。周りの山でチェーンソーで木を切っていたが暖炉に使うらしい。

「テレビでいつも見ているが、ついにうちの方に来たか」という人もいたのが印象に残った。

どうも人気の原因は年配者が懐かしがって不便な生活、山奥の生活を思い出しているのではないか。


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