2019年5月27日月曜日

欧米で台頭するポピュリズム:日本は? 疎外を感じる国民は参院選で奮い立て


欧米ではポピュリズムが台頭、「疎外を感じる人」、「政治から見放されていると感じる人」、「実感がわかない」と考えている国民が現政権に反対ののろしを上げている。

日本はどうしたのか、「疎外を感じる」国民は多いはずだが安倍一強「安定内閣」を支持している。参院選に向け行動を起こさないか。

イギリス、フランス、ドイツではEU懐疑派が勢力を伸ばしている。注目のEU議会総選挙でもEU会議派が勢力を伸ばしているとニュースは伝える。

イギリスは勿論EU離脱だが離脱に向けて迷走するメイ首相が辞任を表明しブレグジット党が優勢だ。移民受け入れ反対、国の主体性を失うと反対し、国内政治問題になってきた。議院内閣制、二大政党と議会制民主主義の模範と言われてきたが、EU離脱では党議拘束もなく与野党入り乱れての戦いを繰り広げ、離脱条件案を審議するごとに閣僚の内閣離脱騒ぎだ。

EU改革を進めるフランスのマクロン大統領も大きなデモ、富裕層優遇を反対され国民連合のルペン党首は「EUが公共サービスを縮小させ農業を破壊、工場を国外に移している」と主張する。

ドイツも移民受け入れでメルケル首相は引退に追いやられた。「ドイツのための選択肢AfD」は経済的に恵まれない地方の忘れられた人たちに支持を広げている。

アメリカのトランプ大統領も移民難民問題、政治から見放されたラストベルトの人たちの支持を得、「アメリカ第一」「保護主義」で世界的協調路線を破壊してアメリカ国民を守ろうとしている。対米貿易赤字解消に米中貿易戦争、日米貿易交渉などで「貿易のバランス」を取り戻すという

アメリカの経済は堅調というが中国経済、日本経済も景気下降局面になり世界経済の経済成長の大きな足かせになってくる。トランプ大統領は世界経済をどう考えているのか。

G7, G20でも先進国首脳はトランプ大統領の顔色を見ての話し合いになるのか。

日本はどうか、安倍政権の政治の「恩恵を受けない」「疎外されている」と感じる国民は多いはずだ。社会保障は高齢者など弱者いじめだ。場合によっては後期高齢者の窓口負担が1割から3割に、介護保険料も2倍に跳ね上がった。働き方改革では働き方の選択ができるというが高齢者、女性の非正規労働が増え低賃金の傾向が続く。経営者向けの働き方改革だ。地方創生というが地方はアベノミクスの恩恵を受けていない。

政府の言う程「景気回復の実感がない」のだ。中小企業の経営者も「実感がわかない」と。「悪化」を口にすると「やっと我々の実感に近づいてきた」と苦笑い。

安倍総理の頭にも「政権交代してみませんか」のポピュリズムにより誕生した民主党政権のことが根ずいているのだ。度ごとに「悪夢のような民主党政権」と繰り返しポピュリズムで誕生した民主党政権を批判し、ポピュリズムの台頭をけん制する。

そのためか、メデイアの世論調査でも安倍内閣支持理由に「他の内閣よりまし」という。

海外では現政権に「疎外感じる」国民が反対運動に立ち上がった。日本も安倍一強内閣の是非をまず、参院選で評価すべきではないか。新たなポピュリズム政党が出てくれば情勢も変わってくるだろうが、国民民主、立憲民主など既存野党では無理か。

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