工事が終わり試験貯水の始まりを伝える 東京新聞2019.10.3 |
短期間のうちに満水状態になったことが八ッ場ダム工事現場の左岸天端カメラで確認できる。利根川水系ンのダムも放流を始めている。八ッ場ダムがなかったらどうなったか、しっかり検証すべきではないか。
八ッ場ダム工事事務所のライブカメラ 2019.10.12 |
わたしも10年前に東京へ移り住む前は、定期的に長野原地区、八ッ場温泉を訪問し記事を書いていたが、その後は訪問することは少なくなった。
八ッ場ダムと言えば70年前に計画されたが当初は建設反対運動が激しかった。民主党政権で建設中止になると今度は「建設中止反対」運動と住民は翻弄された。現場で「反対運動はどうなっているんですか」と食堂の経営者に聞くと「どういう反対運動だ」と聞き返してきた。そうなんだ。反対運動にも2種類あったのだ。
八ッ場ダムは首都圏の利水、利根川水系の洪水対策そして発電と多目的ダムだが、年数がたつにつれ利水状況も変わったし、洪水対策もダム以外に堤防の強化が提案され、その目的も半減する状況だった。
さらには、水質も悪く、周辺の地形は岩盤も脆く、急峻な山に囲まれ貯水すると山崩れ、地滑りの危険が専門家から指摘されていた。奈良県の大滝ダムの二の舞も予想される。付け替え道路工事で地滑りの危険があり対策が強化された例もある。
貯水テストではその点も確認するらしい。こういう工事は反対意見が正しい場合が多い。
今回の台風19号で一気に満水状態になったのか。八ッ場ダム工事事務所の左岸天端カメラの映像で確認できる。計画では9000万トン貯水可能という。
地盤、地滑りの確認、利根川水系での洪水対策に役立ったかしっかり検証すべきである。
0 件のコメント:
コメントを投稿