八ッ場ダムは今回の台風19号での利根川水系河川氾濫回避で本当に効果があったのか。16日の参院予算委員会で自民党の松山議員が「台風19号での八ッ場ダムの効果があったのか」と質問した。
赤羽国交相は、「利根川で記録的な大雨になったが越水を回避できた。分析すると八ッ場ダムの上流のダム群で貯留したことが大きかった」と答弁したが、「八ッ場ダムの上流のダム群」と発言したが、「八ッ場ダムなど上流のダム群」と言うべきではなかったのか。
本当にどんな分析をした結果なのか。ただ利根川水系でトラブルが発生していなかっただけの話ではないのか。
しかも八ッ場ダムはこれから冠水でどんな影響が出てくるかわからない。当初から地質学上地滑り、山崩れ、水漏れなどの危険があり、注意深く監視しなければならないのだ。
松山議員は更に当時の民主党鳩山政権での「コンクリートから人へ」のキャッチフレーズで八ッ場ダム計画中止の判断をしたことを皮肉って、「インフラ整備はキャッチフレーズだけでなく、着実に計画を実施することが重要」と旧民主党政権を批判した。
安倍総理はそれを受けて「八ッ場ダムは財政的な負担もあったが、同時に後世の人たちの命を救うことにもなる」「正しい判断をしていくことが大切」と答弁した。
民主党政権の時も一時は計画中止を宣言したが、当時の前原国土交通相が計画中止を撤回し経緯がある。何も自民党政権に代わってから計画継続を決めたわけではない。
いつまで民主党政権を批判しているのか。それよりも八ッ場ダムの効果をしっかり検証するとともに、安全性を確保すべきだ。
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2019.10.13掲載
試験貯水が始まった八ッ場ダム:今回の台風19号での利根川水系の洪水回避に効果があったのか
yamotojapan.blogspot.com/2019/10/blog-post_13.html
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