2019年10月27日日曜日

共和党知日派アーミテージ氏曰く「いつまでもトランプ大統領であるわけはない」と

世界を混乱させるトランプ外交だが、いつまでも永久にトランプ氏が大統領を務めるわけではなく、将来の大統領は異なる姿勢をとる可能性が高いと共和党で知日派と言われたアーミテージ元米国務副長官が見方を示した(朝日新聞2019.10.26 インタビュー記事)。

そして、日本政府の自衛隊派遣を評価するとともに米国がリーダーシップをとれていない今、に日本の役割に期待するという。

安倍政権は米国の「有志連合」ではなく、独自にオマーン湾周辺に「調査研究」目的で自衛隊を派遣することを決めた。エネルギーでイランに頼る日本がイランに配慮した苦肉の策であるが、アーミテージ氏が「素晴らしい判断」と評価するも日本ではその目的に問題があるのだ。衆院安保委員会では情報収集の必要性でホルムズ湾も含める検討しているという。アメリカと情報交換しながらの活動では「有志連合」に準じた活動になるのではないか。

以前、アーミテージ氏が国務副長官だった時、中東での紛争で「show the flag」と日本に突き付けてきた。日本は何のことかと右往左往したが、各国が軍隊を派遣しているときにカネだけ出して対応するのではなく人を出せということだった。それ以自衛隊が国際貢献貢献の場に派遣されることになった。

アーミテージ氏は知日派と言われているが、本当はアメリカの政策、考え方を日本に押し付ける役目があったのではないか。当時そう感じたものだ。

イランとの関係でテヘランを訪問したことも湾岸地域の平和と安定に役立つかもしれないと評価した。目的はぎくしゃくするアメリカとイランの関係修復の仲介だったが失敗に終わったのだ。イランに出発する安倍総理の姿と帰国した時の安倍総理の姿を比較するとよくわかる。

安倍総理はトランプ大統領と友好関係を築いているようにみえるが、従来のアメリカ外交とは異なりトランプ外交は同盟国の信頼を損なう危険が出てきている。

アーミテージ氏は「トランプ氏が永久に大統領を務めるわけではない。将来の大統領は異なる姿勢をとる可能性が高い」と安倍政権のトランプべったりの外交に警告を発した。

当然のことだ。大統領選が終わるまで、トランプ外交には注意が必要だ。

関連記事
2019.10.4掲載
大統領選が終わるまでトランプ大統領の外交戦術に乗ってはいけない
yamotojapan.blogspot.com/2019/10/blog-post_4.html

2019.10.8掲載
迷うトランプ外交:実務者、閣僚レベルで合意も最後は大統領の鶴の一声
yamotojapan.blogspot.com/2019/12/blog-post_8.html

0 件のコメント: