2019年10月19日土曜日

IOCがマラソン、競歩会場を急きょ札幌へ:東京オリンピックのつまずきの始まりか、あのドンちゃん騒ぎはな何だったのか

あのドンちゃん騒ぎは何だったのか。東京オリンピックのつまずきの始まりを思わせる事態になった。IOCが「暑さ」「選手第一」を考えて暑い東京から競技場を札幌に移すと発表したのだ。札幌だと5~6度低いという。

ところで東京では「暑さ」対策が重要であることはわかっていた。だから競技時間を早朝に繰り上げたし、路面の改善、周りの気温を少しでも下げる工夫ですでに300億円を使ったという。

IOCはカタールでのマラソン競技で多くの棄権者を出したことから「アスリートファースト」を言い出した。当日棄権者が多く出てはメンツにかかわるのだ。寝耳に水の組織委員会は「仕方ない。他にいい方法があるか」と森委員長の無責任は発言、一方東京都の小池知事はいままで暑さ対策を講じてきた。すでに300億円も投資している。「誰の責任か」と言い出し、「だったら北方4島でやったらどうか」と破れかぶれの発言だ。

一方、選手は作戦を見直さなければならないが、大勢の中で競技をしたいというのが本音では東京開催だろう。

他にも会場の水温が高いとか下水の影響で臭いがするという苦情も出ている。東京オリンピックのつまずきの始まりだ。

そもそも、どうして東京に決まったのか。誘致に疑惑のカネが使われていることでJOCの委員長が更迭された。「お・も・て・な・し」が高評価、当初は国民、都民の支持が低いと言われて安倍総理をはじめ国上げての誘致運動を展開した。

でも考えてみよう。トルコのインスタンプールは欧州とアジアのかけ橋などと言っていたが隣国シリアの内戦が危惧されていたが、今考えるとトルコ対シリアの政情を考えるとトルコでなくてよかったということになる。

また、スペインのマドリードも既存会場を使ったコンパクトな計画が評価されていたが、背景には財政が悪化、経済不振で資金不足が心配されていた。

結局は、非常に質が高く4000億円の準備金を持っているし都市基盤も充実しているということで東京しか考えられなかったのだ。だから10月の暑さ、台風、巨大地震の恐れ、福島第一原発での放射能汚染も問題外とされたのだ。

でも、ここにきていろんな問題が出てくること自体問題だ。日本だからうまく解決できるだろうが、IOC,東京都、組織委員会の連携に終わるさが気にかかる。




0 件のコメント: