自民党総裁任期、衆議員任期が近づくと政界は決まって生臭い動きになる。安倍総理が「必要なら躊躇せず」と発言したことが憶測を呼ぶ。メデイアも通常国会冒頭解散も想定しているようだ。支持率伸びず、目玉政策のIRは贈収賄事件に発展、「桜を見る会」は自らのために私物化し、憲法学者らが背任罪で東京地検に告発した。安倍総理への風当たりは厳しい。
長期政権での6年間の実績も検証なしで次々に政策を打ち出すが、実績は乏しい。逆にやればやるほど不祥事が出てくるありさまで、まともな政治をやっているとは思えない。
野党の質問にもまともに答えず、「はぐらかす」手法はメデイアや国民に見透かされている。それでも気にせずやっているのだからあきれるばかりだ。
森友、加計学園事件では国民の70%以上が説明不足と言うし、国有地の格安払い下げでの算定根拠資料不開示に対して裁判所が違法と認定した。さらに公文書改ざん、廃棄など公文書管理のずさんさは民主政治の根幹を揺るがす。おまけに重要参考人、承認の国会招致を自民党国対は悉く反対し審議を邪魔している。「桜を見る会」は安倍総理夫妻による私物化の疑いがる。そして目玉政策の一つであるIRは贈収賄汚職に発展し現役国会議員の逮捕者まで出した。
アベノミクスは破綻し当初の成果が出ていない。得意とする外交も先行き手詰まり感がひどく、トランプ頼りの外交も期待ができなくなって来た。
大義名分は何かと言うといくつも上げることができるが、安倍総理はそんなことなど気にしない。野党潰しで議席を確保し、自民党内で自分の立場が強固になりさえすればいいのだ。
一番の関心事は誰が自民党総裁、総理につくかだ。孤軍奮闘の石破さんか安倍総理が推す岸田さんか。
石破さんは必ず出馬すると宣言した。地方議員、党員には人気があり安倍総理を凌ぐが、如何にせん、永田町での人気が今一つだ。自派議員も20人を切り、19人になった。総裁選での推薦人の20人にも不足する事態だ。
先の選挙でも候補者からの応援依頼がめっきり減ったそうだ。石破さんに応援を頼むと安倍総理の機嫌を損ね干されることを心配しての現象らしい。
それでもメデイアの世論調査では30%程度の支持を受けトップだ。地方の任期は衰えてていないようだ。
永田町で不人気なのは自民党が下野した時、離党し自民党を敵に回したためらしい。でも二階さんだって離党したあと復党したが、今や自民党幹事長で中枢にいる。石破さんとの違いが安倍さんにとって怖くないことだ。総裁の地位を荒らさないのだ。
一方、岸田さんはどうか。
メデイアの報道では安倍さんの意向は岸田さんらしいという。保守系リベラル、宏池会出身で歴史もある。安倍さんがやりたい憲法改正にも積極的に取り組んでいる。反対に石破さんは憲法改正、自衛隊については考えが違っている。安倍さんは9条に自衛隊を明記するというが、石破さんは自衛隊ではなく国防軍を作るというのだ。以前の自民党の憲法改正推進本部では石破さんの言う案に決まっていたが、安倍さんが方針変更を打って出た。
自民党政権だから政策内容は違っても政策自体はそんなに違わないだろう。たが、政治手法には大きな違いが出てくるだろう。トップダウンでぐいぐい引っ張っていくか協調路線を取るか。
次回に総裁、総理になれなかったら石破さんは「万年総裁総理候補」で終わりだろう。日本の政治のためにも奮起を促したい。
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