2020年1月31日金曜日

ゴーン容疑者密出国を考える(7):弘中弁護士はゴーン容疑者の逃亡を予見していたのでは

「無罪請負人」とメデイアが煽り、ゴーン容疑者の弁護団にも加わり検察と徹底抗戦するはずだった弘中弁護士はゴーン容疑者が海外逃亡する危険があることを知りながら厳しい保釈条件を作成し、裁判所に保釈を認めさせたが、肝心の保釈後の行動監視を怠り、「蜜出国」を手助けした結果になった。

「無罪請負人」から「逃亡請負人」に変わったのだ。今までの新聞報道からそれを知ることができる。

大みそかの「私はレバノンに入る」のメッセージは世界を驚かせたが、弁護団の弘中弁護士は記者の前で「寝耳に水と言う感じで驚いている。背後に大きな組織が・・」と発言し憔悴しきった姿をテレビの前に表した。

何で、「背後に大きな組織」とコメントしたのか不思議だった。

更に専門家の話ではゴーンは「保釈すれば飛ぶ」と言うのは常識になっていたらしい。

そして、今日の朝日新聞(2020.1.31)、「ゴーン被告らに逮捕状、米国籍の3人も 入管法違反容疑で」の記事で詳細がわかった。

3人とは米軍グリーンベレー所属だったマイケル・テーラー、息子のピーター・テーラー、そして民間警備会社勤務経験のジョージ・ザイエクの3人だ。逃走当日はホテルでの着替え、荷物の持ち出しをテーラーが手伝い、マイケルとジョージが品川から大阪へ新幹線で送り、空港の保安検査をスルーさせたらしい。

地検の発表ではマイケル・ピーターとは4回、弘中事務所で面会、その他事務所の外で3回会っていたというが、弘中事務所はどんな人間と会っていたかを確認していなかったようだ。

「無罪請負人」とメデイアは煽りどんな敏腕な弁護士かと思っていたが、裁判所の外ではからっきしダメだったようだ。保釈を勝ち取るために厳しい保釈条件を作成提出し勝ち取ったが監視は不十分だった。

「何か大きな組織が」というコメントもこれらのことがわかってのコメントだったのだろう。他の専門家が「必ず飛ぶ」と認識していたのだから弘中さんらも予想していなければならないはずだ。

それが密出国を手助けした結果になった。「無罪請負人」から「逃亡請負人」に名をけがしたことになる。地検も弘中事務所を強制捜索しているし、弁護士会も調査しているという。そのうちに結果がわかるだろう。

メデイアも安易に「無罪請負人」などの言葉を使わない方がいい。


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