2022年2月6日日曜日

IOCバッハ会長はどう思う?:北京冬季五輪を悪用した中ロ外交

 

バッハ会長は一体今回の北京冬季五輪をどう思っているのか。市民そっちのけで選手団、関係者だけが湧くバブル方式徹底の五輪開催だ。開会式で習主席、バッハ会長が登壇すると拍手が沸き手を上げて答える姿を見ると中国に利用されていることがわからなくなるのか。 

バイデン大統領の「外交ボイコット」に答え開会式に参加した大国(?)はロシアだけ。中ロ首脳会談は誰が見ても「ウクライナ」「台湾」問題だ。平和の祭典の舞台を利用してのきな臭い外交問題で中ロがお互いに理解しあい共同戦線を張ることにしたのではないか。 

プーチン大統領の欧米の団結に楔を打ち込むことに成功したかどうかは五輪後のロシアの行動次第だ。 

どうしても開催国の意に沿うとするバッハ会長にある程度の理解は出来るが、今回だけはIOCそしてバッハ会長の運命がかかっている。

平和の祭典の外では、ロシアがウクライナ国境周辺に10万人の軍を展開、ベラルーシには3万人の部隊を派遣した。これによりウクライナや関連国がNATOに加盟するのを防止しようとしている。米国にもNATOを拡大するなと要求している。 

これに対してNATO加盟国は近隣諸国に軍を派遣しているし、米国も加盟国やNATOに軍隊を派遣する。 

ロシアは国内経済は疲弊しGDPも200兆円規模だ。これだけの軍隊を長期に配備できるのか。

中国が黒海などへ艦船を派遣するなど考えられないが、「尖閣問題」ではプーチン大統領の支持を得たはずだ。お互いに「自国の領土」と言う考えだ。 

問題は北京冬季五輪後だ。万一プーチン大統領がウクライナへ進攻でもすれば世界の批判の的になる。バッハ会長にしてみれば五輪を利用した外交の結果だ。平和の祭典としての五輪の意義が問われ、中国寄りの姿勢が目立ったバッハ会長の命運は尽きる。五輪の意味が改めて問い直されることになるのだ。

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